〜Event〜

「FOOMA JAPAN 2012」開催
出展メーカーは、海外市場での売上増加や工法置換によるコストダウンを意識



食品工業界最大の総合トレードショー「FOOMA JAPAN 2012」(国際食品工業展)が6月5日〜8日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。主催は(社) 日本食品機械工業会。35回目を迎える今回は、666社・団体が2,927小間に出展した。期間中の来場者数は、前年比5.8%増の9万5,084人となった。

海外市場への進出・販路拡大や、好調なコンビニ産業に向けた取り組みも意識

レオン自動機は食品成形機「メガフォーマー」を出展し、コロッケを実演加工していたレオン自動機は食品成形機「メガフォーマー」を出展し、コロッケを実演加工していた
従来から景気変動を受けにくいといわれてきた食品機械業界も、少子高齢化や世界的な不景気の影響を受け、2004年ごろをピークに国内販売額は減少傾向にある。そのため業界では海外市場への販売を強化するか、国内市場のニーズに柔軟に対応した新商品の開発や新市場の開拓が急務となっている。
今回の展示会に出展していた食品機械メーカー各社は、食に対する新たなニーズに対応する新製品を発表した。
製パン・包あん機メーカーのレオン自動機は、各種調理製品を「分割」および「包あん」するための食品成形機「メガフォーマー」を出展。同社の売上比率は国内が70%、海外が30%と業界内では比較的海外比率が高く、本製品は欧米市場も意識した仕様になっている


マスダックはユニット式充填成形機「システムデポリーエボリューション
U」を出展マスダックはユニット式充填成形機「システムデポリー エボリューション U」を出展
「当社は米国・ドイツ・台湾に販社を持ち、国内の自社工 場で製造して海外へ搬送する受注生産方式を採っていく。 今後も引き続き、海外比率を高めていく」(ブース担当者)。
業務用厨房機器総合メーカーのフジマックは、多彩な調理を可能とするコンビオーブンや業務用冷蔵庫を多数出展。 同社の国内での需要先は食品加工工場向けが20%、レストランや病院向けが80%を占めているという。
ブース担当者は「最近はコンビニ産業向けが好調。今後 もコンビニ産業向けに販売先の開拓を目指す」と語る。
他にも、フジキカイ、タニコー、マルゼン、アンリツ産機システムなどが出展。各社ともに国内市場が飽和状態であることを認識した上で、海外市場の取り込みや新たな市 場の開拓をどう行っていくか留意していた。...

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