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AIFGセミナーダイジェスト



レーザ開発の大型国家プロジェクトが再始動
大阪大学 接合科学研究所 塚本 雅裕 准教授大阪大学 接合科学研究所 塚本 雅裕 准教授
2002〜2003年頃、日本で使われていたのは外国産のレーザばかりでした。当時はナノテクブームで、流行に流され、フラフラしていた時期。経産省の技術戦略を考える場でも「売れる売れない」の話になっていて、何かおかしい状況だと感じていました。
モノづくり立国のありようというのは、まず“基盤技術”があって、その上に“産業”が成り立っています。“基盤技術”が骨太であればあるほど、“産業”の広がりが出てきます。当たり前のことですが、当時はそれがごちゃごちゃになっていました。
“基盤技術”のどれを残すかではない。今ならすべて残さなくてはならない。これは国の威信・存続にかかわる重要なことです。
“産業”は営利を目的としていますから、基本的には会社・業界・経営者の判断に依拠します。しかし、企業の努力に任せているばかりではなく、国が応援をしなくてはならない。日本は“基盤技術”が優れている国ですから、きちんと国策でバックアップすれば再び成長していけるのではないでしょうか。(後略)

“モノづくり”から“ものごと(文化)づくり”へ
千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター
古田 貴之 所長千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター 古田 貴之 所長
ロボットとは「感じて、考えて、動く」知的なロボットの総称です。手足が生えたヒューマノイドロボットは、ごく一部にすぎません。
我々の研究センターは、基本スタンスとして「フィールドロボティクス」を謳っています。ロボットは現場で動いてこそ、一般環境で動いてこそ価値があるという考えです。
それでは、我々はどのようなロボット技術で世の中をどう変えたいのか。(後略)

第12次5カ年計画でインフラ整備と産業の高度化を進める
インド工科大学(IIT)マドラス校 生産工学部長
N. Ramesh Babu 教授インド工科大学(IIT)マドラス校 生産工学部長 N. Ramesh Babu 教授
現在、世界経済の状況は毎日、劇的に変化しています。インドも例外ではありません。ただ、新聞などではインドの景気が減速していると報じられていますが、ほかの国々よりも良い状況にあることは間違いありません。着実に成長を続けています。
今後も持続的に成長していくためにはまず、インフラを整備する必要があります。それと同時に海外直接投資(FDI)を誘致する必要があります。そして、人々のスキルを向上すべく、教育を行う必要があります。...

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