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「2012国際ウエルディングショー」開催
切断・溶接両面でファイバーレーザが主役に



今回が初出展のアマダは、ファイバーレーザ溶接機「FLW-4000 M3」(4kW・ロボットシステム)を出展今回が初出展のアマダは、ファイバーレーザ溶接機「FLW-4000 M3」(4kW・ロボットシステム)を出展
溶接・接合技術の日本唯一の専門展示会「2012国際ウエルディングショー」が4月11日から14日までの4日間、インテックス大阪で開催された。主催は(社)日本溶接協会と産報出版(株)。
同展は2年ごとに、東京と大阪で交互に開催される。また、エッセンウェルディングフェア(ドイツ)、AWS ウェルディングショー(米国)と並び、世界の3大ウェルディングショーのひとつに数えられている。
今回の出展者数は前回(2008年)比3.4%減の196社・団体。4日間の来場者数は6万6,697人で、東京で開催された前回(2008年)と比べると28.8%の減少、今回と同じく大阪で開催された前々回(2006年)と比べると33.8%の減少となった。長引く景気低迷に加え、溶接機大手であるダイヘンとパナソニック溶接システムが出展を見合わせたことも影響し、大幅な減少となった。

溶断機大手2社の門型ファイバーレーザ加工機
ファイバーレーザによるハンディ型溶接システム「HANDY TORCH」の加工実演ファイバーレーザによるハンディ型溶接システム「HANDY TORCH」の加工実演
注目機は、溶断機大手の日酸TANAKA と小池酸素工業の2社が出展(パネル展示含む)した発振器搭載型の門型ファイバーレーザ加工機。
日酸TANAKA は、IPGフォトニクス(以下、IPG)製の発振器(2kW・4kW・5kW)を搭載した門型ファイバーレーザ加工機「FMR」シリーズのパネル展示を行った。
「4月に販売を開始したばかりの新製品。CO2レーザの次のレーザ技術として位置付けている。実験室レベルでは10kWまで試験を行い、板厚45mmまでの対応を確認している」(ブース担当者)。
小池酸素工業もIPG製の発振器(2kW)を搭載したファイバーレーザ加工機「FIBERGRAPH-2520」の実機を出展し、加工実演も行った。
「6kWまで実装の実績がある。10kW超も視野に入れており、引き続き高出力化を目指しながら高反射材への対応による加工範囲拡大にも貢献する。加工能力としてはCO2とプラズマの中間の位置づけで、省エネ+メンテナンス低減をPRしていく。特にメンテナンス低減は、サービス体制が不十分な海外での展開を考えると非常に大きな要素」と担当者は語っている。...

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