〜Sheetmetal World KOREA〜
2011年の貿易総額が1兆ドルを突破―世界9番目
韓国経済の概況と釜山地域の経済状況 AMADA KOREA 代表理事 深作 亮 大手造船関連メーカーが密集した産業クラスターの分布図
韓国の2011年の貿易総額が、1兆ドル(約78兆円、1ドル=78円換算)を突破したとのニュースが発表されました。これは、米国・ドイツ・中国・日本・フランス・英国・オランダ・イタリアに続く、世界で9番目の快挙です。貿易取引額が大幅に拡大した背景には、輸出推進工業国として韓国政府が自由貿易協定(FTA)の拡大を推進してきたことが、ひとつの要因です。また、輸出面では極度のウォン安が国際競争力を押し上げ、輸入面では製造業の稼働率が上昇した事で、原油・エネルギー・原材料・部品素材などの原材量の輸入が大幅に増加したことも大きな要因です。韓国の2011年の貿易総額の内訳は、輸出が5,565億ドル(約43兆円)、輸入が5,244億ドル(約41兆円、うち原油が約7.9兆円)。輸出により利益を享受している産業は、半導体装置・造船・自動車・FPD・石油加工品・無線通信機器といった分野であり、いずれも旧財閥系企業が主体となっています。... 業務の効率化のため自動化システムに挑戦
強い起業精神を武器に、国や市などに認められる板金加工企業にまで成長高性能な加工マシンと生産管理システムの導入で高品質なモノづくりを実現 東海鋼業 株式会社 アマダ製生産管理システムを導入―― 効率的な生産体制を構築 同社のプログラム室。AP100 を導入しデータを一元管理している
同社のメインの加工設備は、アマダ製のレーザマシンFO-4020NT(出力6kW)。FOの加工領域はSS400やSPCCであれば板厚25mmまで、ステンレス鋼板は板厚20mmまで、アルミは12mmまでと幅広いため、様々な加工に対応している。同社が手掛ける製品は、建築板金、装飾板金、制御盤・配電盤の筐体・パネルのほか、産業機械カバーなどだが、すべての製品でFOが活躍している。...船舶空調機器業界での高い知名度と強力な生産体制具備
「HI AIR KOREA」グループの一角新規事業――システムエアコン分野に挑戦 ハイエア空調 株式会社 同社の原型は、HI AIR KOREA グループの船舶用機器と空調機器の独立製造部門として1988年に設立された韓国ハイプレス(株)。2008年にハイエア空調(株)に社名を変更し、現在は140人程度の従業員を抱える板金加工企業に成長。 主な製品は、HI AIR KOREA の主力製品である空気調和機やスポットクーラー、除湿機、恒温恒湿器など。 新たにシステムエアコン分野に挑戦 広大な工場スペースには製品が整理整頓して保管されている
同社のつづきは本誌2012年3月号でご購読下さい。 |