〜AMADA中国展2011レポート〜

I 中国で初の大規模プライベート展
一般招待日3日間で6,000人が来場
中国でも“自動化”への関心が高まる
中国統括会社設立で本格的に中国市場の開拓に着手



アマダ、旧上海万博会場で大規模プライベート展を開催
オープニングセレモニーで「当社のすべてをご覧いただきたい」とメッセージを送るアマダの岡本満夫社長オープニングセレモニーで「当社のすべてをご覧いただきたい」とメッセージを送るアマダの岡本満夫社長
アマダは、2011年12月16日から19日までの4日間、中国・上海市でプライベート展「AMADA 中国展2011」(AMADA Innovation Fair 2011 in China:以下AIFC)を開催した。
会場は、2010年の上海国際博覧会(上海万博)で「主題館」(当時名称)として使われた「世博展覧館」。約1万m2の展示スペースに、6つのパビリオンと、ソフトなどを展示する6つのアイランドを設けた。出展したマシンは、最新のファイバーレーザマシン「FOL-3015AJ」など50機種を超える。パンチ・レーザ複合マシン、レーザマシン、パンチングマシン、ベンディングマシン、プレスマシン、工作機械、切削機工設備など、アマダが日本で販売しているすべてのソリューションを展示した。

「お客さまとともに発展する」経営理念が中国でも期待される
会場全景。約1万m2の展示スペースに6つのパビリオンと、6つのアイランドが設けられた会場全景。約1万m2の展示スペースに6つのパビリオンと、6つのアイランドが設けられた
初日の16日はプレ開催で、記者会見のほか、中国の産官学のVIPや、北京・上海・深にあるアマダの販売会社が担当するVIPユーザーなど120名を招いた内覧会と、アマダの岡本満夫社長が主催する晩餐会を開催した。
晩餐会場となったグランドハイアットホテル上海の3階バンケットルームには、各界のVIPが集まり、賑やかに歓談した。
来賓として出席した中国机床工具工業協会常務副理事長の呉柏林(ウー・ボーリン)氏は、挨拶の席で次のように述べた。
「アマダは1946年9月に創業して以来、一貫して『お客さまとともに発展する』という経営理念に基づき、直販・直サービスを原点に、金属加工機械の総合メーカーとして板金・プレス・切削・工作機械の4分野で世界のトップ企業に発展しました」。
開場直後の「最先端自動化パビリオン」には来場者が殺到した開場直後の「最先端自動化パビリオン」には来場者が殺到した
「1982年、中国で最初のアマダ製プレスマシンが北京機床電器廠に導入され、アマダは正式に中国市場に参入しました。1986年には、北京に鞄V田北京事務所を開設し、北京機床電器廠および北京国際貿易公司と提携し、『天田機床北京維修站』を設立。中国ユーザーのための技術コンサルタントとアフターサービス、部品および消耗品の提供を始めました。それ以来、25年にわたって中国でビジネスを展開し、現在までに中国国内で約4,500社のユーザーのもとで1万6,000台以上のアマダマシンが稼働し、中国の産業発展にも大きく貢献しました」。
「2011年12月には上海に中国事業を統括する地域統括会社『天田(中国)有限公司』を設立し、今後は中国のお客さまの要望に対応した商品の開発・製造を行うとともに、ユーザーが製品を購入しやすい販売施策の実施も検討していると聞いております。また、2013年には上海市青浦工業園区に新工場とテクニカルセンターを建設し、ユーザーが抱える様々な生産課題を加工技術視点で解決できるようなソリューション提案を実施していくとも聞いております」。...

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