〜SHEET NOW〜

SDDの導入、BCPへの取り組み、VPN構築の検討などITインフラの安全・安心を推進
Skypeスカイプ」の活用で、場所を選ばないリアルタイムなやり取りが可能になる

服部工業 株式会社



「赤黒ブランド」――アマダとの出会い
代表取締役 服部元巳 氏代表取締役 服部元巳氏
同社は1949 年、先代の服部正次郎氏がプレス加工業として創業。
服部元巳社長は「当社にとっては現在もメインのお客さまである厨房機器関連メーカーから、先代がプレス加工の仕事を受注したのが創業のきっかけと聞いています。先日は、そのお客さまの代表取締役会長から『お宅とは長い付き合いですね、一番古い付き合いですよ』と言われました」。
同社がプレス加工から板金分野へシフトしたのは1981年、服部元巳社長が専務に就任した24 歳の時だった。
「板金分野への参入を考えていた時に、アマダの営業マンと知り合い、ベンディングマシンを導入しました。
それが、『赤黒ブランド』――アマダとの付き合いの最初でした。それ以来、気になることがあるたびにアマダの営業マンに相談を続けていくうち、気がついたら従業員の数より多くなるほど、アマダマシンを導入していました。ネットワーク対応機が発売された時も、もともと注目していたこともあって、初期の段階から導入しました。それから現在に至るまで使用し続けていますが、やはりネットワーク対応の設備は素晴らしいですね。わかりやすい例を挙げると、当社には現在、海外からの研修生が7 名いるのですが、作業内容を言葉で伝えるのは、お互い大変難しい。しかし、マンガ形式であれば全世界で理解できるコミュニケーションツールになります。分かりやすい画面で作業手順や段取りを説明した方が理解は早い。作業の効率化だけではなく、社員教育の面でも活用しています」(服部社長)。

Skypeスカイプ」を活用して、グローバル展開の基盤を固める
「Skype」によるビデオ通話で、ベトナム事務所のスタッフと打ち合わせを行う服部太志専務「Skype」によるビデオ通話で、ベトナム事務所のスタッフと打ち合わせを行う服部太志専務
同社は、6 年前からベトナムからの研修生を受け入れ、グローバル展開の足掛かりにしている。現在、同社は海外事務所としてベトナム・ホーチミン市に設立している。
「今後のグローバル展開予定の中国事務所に関しては、上海の現地に駐在していて昔からの仲間でもある知り合いに協力してもらい、事務所設立にご尽力をいただいています。ベトナムに関しては、当社で3 年間の研修を終えた研修生が帰国した後、学んだ技術を活かした職に就いていないことが気になっていました。身につけた技術はそれだけで個人の財産になり、武器にもなります。そこで、以前から考えていたグローバル展開を実行に移し、ベトナム・ホーチミン市に事務所を構え、彼らに活躍してもらっています」(服部社長)。
ベトナム事務所に3 次元CAD や2 次元CAD/CAM を導入、そこで当社で研修を終えたベトナム人を中心に板金設計から展開及び金型割付けまでを行っている。「Skype」を使い日本本社とベトナム事務所のPC 画面をシンクロさせて、データや日々の仕事のやりとりを行っている。その中核を担っているのが、子息である服部太志専務だ。
「ベトナムの事務所とは、毎日Skype を通じてビデオ通話や画面共有を行いやり取りしています。ベトナムは、インターネット回線は安定していますが電話はやや不安定な感じがします。実際、お互い同じソフトを導入していれば、ID とパスワードを伝えるだけで、ビデオ通話や、画面共有ができるのはとても便利ですし、仕事の効率も断然良くなります。また、ベトナムのスタッフには3 次元設計や展開などを教えながら、自分自身も勉強しています」(服部専務)。...

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