〜Event〜

「メカトロテックジャパン2011」(MECT 2011)開催
365 社・団体競演



「未来へつなぐ、ものづくりNEXT」
がんばろう! 東北
3.11の東日本大震災でサプライチェーンに大きな障害が発生し自動車生産が大幅に減少していたが、7月過ぎには生産も徐々に回復。8月以降は現状復帰、遅れを取り戻すような増産が続き、トヨタ自動車を中心とした東海地区の自動車産業も震災前の生産量に回復、関連の金属加工業界も明るさが戻ってきた。その一方で、急激な円高や原発事故による電力供給の不安、さらに震災復興を目的とした増税案などの影響で、先行きの経済環境は厳しさを増している。
そのような中で開催されたMECTでは「がんばろう! 東北」と題し特大パネルでの紹介や、新素材のVFRP 加工、「はやぶさ」のカプセルやロケットの噴射ノズルなども展示された。
2、3号館は各種工作機械、複合加工機、マシニングセンタ、旋盤、NC放電加工機やCAD/CAM などが展示された。

興味深々、アマダのファイバーレーザFOL-AJ
アマダのファイバーレーザ「FOL-3015AJ」の加工に見入る人たちアマダのファイバーレーザ「FOL-3015AJ」の加工に見入る人たち
アマダブースでは、ファイバーレーザ加工機「FOL-3015AJ」(4kW)を出展。実機を使ったデモではアルミ、銅、真鍮、SPGの加工の様子を、絶えず寄せる人波を分け入って覗き込むヒトの姿が多く見られた。
以下、会場で聞いた来場者の声。
・網目・メッシュ加工を見て――「100個を15秒で抜くのはすばらしい。あの場面のスローモーションビデオがあれば見てみたい」。
・CO2レーザとファイバーレーザのコスト差の説明を聞いて――「電気代、ガス代の比率の変化に興味を持ちました。うちは商社なので、一番良い商品を探しにきました」。
・FOL-AJで加工したサンプルを見て――「こんなにきれいに仕上がるのにはびっくりです。私はフィリピンから設備を探しに来ました。フィリピンで部品工場を立ち上げる計画で、一番進んでいる日本に見に来ました」。

具体的な質問が次々
アマダはベンディングマシン「HD-5020NT」も出展。変種変量生産対応の一発角度出し、高品質加工の提案を行った。
以下、一部の質疑応答を抜粋。
・マーキングのクリアさを確認して――「これはどんな素材でもこれだけクリアにできますか」。(SUS だからクリアにマーキングしています。素材により差があります)。
・HD で曲げた厚板の短いフランジ寸法のはめ合わせ構造による溶接レス化したワークを見て――「これだけの厚板の曲げを修正なしで、ここまで曲げられるのはすばらしい。やはりソフトの部分も大きいですか」。(Bi-Lにより、中厚板の試し曲げ時間が削減します。治具が従来より2つくらい削減できます)。...

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