〜TOPICS〜



ファイバーレーザの市場動向
世界のファイバーレーザ市場、5年間で3.5倍に



年平均28%で成長
スイスの調査会社OPTECHCONSULTINGは、ファイバーレーザの世界市場を分析した「FIBERLASERREPORT2011」を発表した。
同レポートによれば、2005年から2010年までの5年間で、世界のファイバーレーザ市場は年平均28%で急速に成長している。2010年の市場規模は3億6,500万ドルで、2005年の1億500万ドルから約3.5倍に拡大した。
用途別の内訳をみると、材料加工分野が2億8,500万ドルで全体の78%を占める。残りの22%の内訳は、医療、分析・計装、測定・センシング、基礎研究開発、防衛関係の各分野となっている。
用途別にみたファイバーレーザ市場(2010年)。材料加工が78%を占める用途別にみたファイバーレーザ市場(2010年)。材料加工が78%を占める
材料加工分野における、すべてのレーザの総市場規模は25億2,000万ドル。このうち、ファイバーレーザの2億8,500万ドルは11.3%に相当し、2005年の3.3%から大きくシェアを伸ばしている。
また、「ファイバーレーザは、(微細加工の分野である)レーザマーキングの市場では、高品位な切断・溶接によって、すでにかなりのシェアを獲得している。現在は、高出力の切断・溶接が求められる市場でも、ますます普及が進んでいる」と分析している。

パラメータ(加工条件)次第でレーザ市場のほとんどの分野に対応
材料加工分野における世界のレーザ市場に占めるファイバーレーザのシェアは11%(2010年) 材料加工分野における世界のレーザ市場に占めるファイバーレーザのシェアは11%(2010年)
さらに、材料加工分野におけるレーザ技術について、次のような特徴を挙げ、用途の広さを強調している。
  • 様々な種類のレーザによって提供される、広範囲な加工条件が求められている。
  • 定格出力は数Wから10kW以上にまでおよぶ。
  • パルス発振やCW発振があり、パルス長はミリ秒・ナノ秒のほか、超短波のパルス域までカバーしている。
  • 材料加工に使用される波長域は赤外線(IR)から紫外線(UV)にまでおよぶ(CO2レーザの10μmも含む)。...

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