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BCP/BCM
サプライチェーン全体でBCP 再構築が加速か



International Organization for StandardizationInternational Organization for Standardization
東日本大震災では、被災地域で部品や素材の工場が損壊し、サプライチェーンが寸断されたことで、自動車産業をはじめとする各産業で大規模な減産を迫られた。
こうした状況を踏まえて、経済産業省(以下、経産省)は国内のサプライチェーンを強化する総合対策をまとめた。政府が行う補助金などによるサプライチェーン強化支援は、対象企業がBCP(事業継続計画)を策定することが条件になるとみられる。
また、BCM(事業継続マネジメント)の国際規格ISO22301が2012年4月頃に発効の予定で、ISO認証取得まで視野に入れたBCPの策定が、サプライチェーン全体で促進されるとみられる。

サプライチェーンの強化を促進
製造業のBCP 策定状況アンケート結果の推移 A・Bは内閣府(防災担当)調べ(2010 年3月、n=248 社)、C・DはNTTデータ経営研究所調べ(2011年7月、 n=267 社)より編集部が作成 製造業のBCP 策定状況アンケート結果の推移
A・Bは内閣府(防災担当)調べ(2010 年3月、n=248 社)、C・DはNTTデータ経営研究所調べ(2011年7月、 n=267 社)より編集部が作成
経産省は、産業構造審議会による「大震災後の我が国の産業競争力に関する課題と対応〜かつてない空洞化の危機を乗り越えるために〜」の中で、国内のサプライチェーンを強化する総合対策をまとめている。
この中で、効率性の追求や部素材の過度なつくり込みなどによる生産拠点の集約化が、今回のサプライチェーン寸断の原因になったと分析。その反省に立ち、サプライチェーンの中核分野においてリスク分散化が求められるとした。また、今後目指すべき方向性として、次の5項目を挙げている。...

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