〜北陸3県 ― 特徴ある企業のサバイバル経営術〜
経済産業省中部経済産業局が発表した6月の北陸地域(原則として富山県、石川県、福井県の3県)の経済総括判断は、「緩やかながら持ち直しの動き」と6カ月ぶりに上向いた。 生産は、国内外の自動車メーカー向け工作機械などが増加したことから「持ち直しの動き」と5カ月ぶりに上向いた。個人消費は、大型小売店販売額が前年同月比0.4%減とマイナス幅が縮まり、節電意識の高まりで扇風機などの家電販売が増えたため「持ち直しの兆し」と12カ月ぶりに上向いた。 東日本大震災の影響により一部で弱含みとなっているものの、設備投資動向では緩やかながら回復の動きも見受けられ、全体としては持ち直し傾向が見られるようになっている。 全体の業況 同じく中部経済産業局が発表した「北陸地域経済の動向」(ヒアリング企業数46社)によると、北陸地域の製造業は、アジア需要に牽引されて持ち直しの動きもみられるものの、東日本大震災の影響により一部で弱含みとなっている。 非製造業では、震災の影響から落ち込んだ消費マインドが徐々に回復しつつあるものの、弱含みとなっている。先行きについては、サプライチェーン途絶の解消、消費マインドの本格的な回復が課題となっている。 個別動向の概要は次のとおり。... つづきは本誌2011年10月号でご購読下さい。 |