〜SpotLight〜

昨年比約26%の節電、積極性と実行力で社会に貢献
機械や工場設備に節電対策プレスと板金のミックスで差別化を推進中

株式会社 住吉製作所



金型プレス加工に特化し差別化を図る
橋本文秀 代表取締役社長橋本文秀 代表取締役社長
群馬県伊勢崎市にある同社は、1956年、伊勢崎市住吉町にて(株)住吉製作所を設立。1966年、現住所である伊勢崎市北千木町に移転。1972年、大手農業機械メーカーの協力工場となる。
2001年、新社屋(事務所、金型自動倉庫棟)を増築。2003年からは、自動車部品用にアルミMIG溶接をはじめる。
創業当初よりプレス加工・板金加工を主体に完成品までの一貫生産体制を採っており、長年培ってきた板金加工技術のノウハウを活かし、多品種少量生産に対応している。

加工マシンから社屋の屋根までを対象とした節電対策
図表1 消費電力比較(同社資料より)図表1 消費電力比較(同社資料より)
今夏は電力供給不足のおそれから、法人・家庭は節電の必要を迫られている。東京電力・東北電力管内で契約電力が500kW以上の大口需要家は、電気事業法第27条に基づき、昨年の同時期における最大使用電力を基準に、15%の削減を求められている。
節電に高い意識を持っている同社は、以前から様々な取り組みを行っている。以下に、その事例を紹介する。

1.レーザマシンのムダな消費電力をカット
タイマーを取り付けレーザマシンの稼働終了後、翌日まで停止させ節電を図るタイマーを取り付けレーザマシンの稼働終了後、翌日まで停止させ節電を図る
レーザマシンは、稼働せずに電源を入れている状態で、平均3.25kWhを消費している。1カ月を720時間(24時間×30日)と置き換え、マシンが稼働していない時間を約400時間(同社4月実績)とすると、1,300kWがムダになっていることが分かる。そのためタイマーを取り付け、レーザマシンの稼働終了後、翌朝まで電源が切れるよう設定している。...

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