〜東海発、元気印企業の“仕事術”〜

今年で40周年、EML×2台で奇跡を起こす
「できない」は禁句、必ずやり遂げる決意が社風として息づく

株式会社 日洋工業



創業当初から大手メーカーとの取引開始
代表取締役の名知康利社長(左)と子息の名知龍児専務取締役(右)代表取締役の名知康利社長(左)と子息の名知龍児専務取締役(右)
1971年、(有)日洋工業を先代の故・名知義氏が設立。設立当初から約40年間も継続している事務機器メーカーとの取引により、安定して業容を拡大していく。1982年に株式改組、1984年にはレーザマシンを他社に先駆けて導入し、新進企業として板金加工の体制を確立させていく。
1989年には3階建ての新工場も竣工し、2005年にISO9001、2006年にはISO14001を取得している。現社長の名知康利氏は1998年に社長に就任した。

得意先を分散しリスク軽減を図る
曲げの自動化を実現したASTRO-100 てるる曲げの自動化を実現したASTRO-100 てるる
同社では、常時2〜3万件の加工データを管理運用し、生産アイテムは月6,000種以上。多品種少量生産への流れに対応するため、早くから最先端の設備とデジタル化という布石を打ってきた。
主な製品は、電源ボックスや半導体検査機器、液晶タッチパネルの筐体、ATMの機構部品など。他には宝くじ販売端末のフレーム、バスが搭載する運賃箱・つり銭機の筺体などがある。加工材料は、SPCC、SECC、リバージンクがメインで、最近はSUS303・430などのステンレス材も扱う。板厚は0.8〜3.2mmが主となっている。
「当社の受注状況は、ATM関連が約37%、工作機械関連などで約20%程度の売上比となります」と、名知社長は1社への依存度を20%程度に抑え、リスク分散を考慮していると話し始める(以下、名知社長の談)。...

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