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昇降機部品を中心に生産
カゴ室、乗場ドアの意匠部材を製造

株式会社フジチュウ



平均年齢36歳の技能集団
加藤義鋪社長(右) と加藤忠晴常務(左)加藤義鋪社長(右) と加藤忠晴常務(左)
同社は1945年に金属プレス加工業として創業された。2代目の加藤社長は、同社を板金加工専業メーカーとして3Kというイメージを払拭するため「清掃の習慣を身につけて、いつも美しい工場にする」という方針を掲げ、高品質・高精度をモットーに堅実経営を目指し、着実に礎を築いてきた。
社員は36名(含ベトナム人研修生3名)で社員の多くが、技能検定の機械板金や数値制御タレットパンチプレスなどの1級・2級に合格した技能集団で、平均年齢は36歳。3代目として期待されている加藤忠晴常務が、実務のサポート役として同社のIT化、デジタル化を推進している。

エレベーター品の製造主体
サイドガードと光線式安全装置がつけられたベンディングマシンHDS-8025NTで細長い板を曲げるサイドガードと光線式安全装置がつけられたベンディングマシンHDS-8025NTで細長い板を曲げる
同社の得意先は、昇降機メーカーである。昇降機の意匠製品であるカゴ室、扉、三方枠などに使用される補強材や取付金具などの部品、昇降路内の部品なども製造し、組立ラインに直結した供給体制を確立している。
加藤社長は、「当社は昇降機メーカーから主に仕事をいただいています。普段は目には見えない部品ですが、人の命を預かるエレベーターの仕事をしているという自負を持ってやっています」。

ブランクと曲げはネットワーク対応
抜き・曲げ加工は、事務所のプログラム室とネットワークを敷設し2次元CAD/CAM AP100で作成した展開図・立体姿図・NCデータを呼び出して加工する仕組みを構築。曲げは2004年に導入のHDS-1703NTの他にFBDIII-1025NT、FMB-5613NTなど、パンチは2008年導入したAC-255NTが納期対応に大いに貢献している。AC-255NTはコンパクトなのにスピードがあり「当社のような街中の工場にはうってつけ」と評価。懸念は「今後は抜きが間に合わない」状況になるかもしれない、と嬉しい悲鳴も。...

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