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協業で設計・製作・メンテナンスまで一貫して対応
コーティング関連・印刷用のドライヤー乾燥炉が得意種目

末吉工業株式会社



創業から業容拡大まで
末 吉晴社長末 吉晴社長
同社は交通の便の良い場所に立地し、工場敷地は製缶工場が約500m2、組立工場が約300m2で各種乾燥炉を得意とする。最近はフィルムコーティング関連・フィルム印刷なども海外の工場で印刷を行うため海 外向けの設備・装置の受託が増えている。
工場内でも日系の海外工場向けや中国ローカル業者から受注した乾燥装置の製造・組立が行なわれ工場は常時満杯の状況。製缶工場でも大形の乾燥炉のフレーム組付けや溶接・仕上げ作業が行われており、工場内は活況な状態が続いている。

モノづくりが好きで商社勤めを辞める
昨年9月に導入したべンディングマシンHD-1703LNT、長尺モノを2人掛かりで作業する昨年9月に導入したべンディングマシンHD-1703LNT、長尺モノを2人掛かりで作業する
「九州の高校を卒業して大阪の商社に入社しました。社員研修当時に仕入先メーカーの工場で現場実習したモノづくりに喜びを感じ、しばらくして商社を辞めてしまいました。次のアテがあったわけではなく、故郷の叔父の工場でも手伝おうかと考えて、帰るまでの間、アルバイトに行った製缶工場の仕事がおもしろくなり製缶板金の世界に踏み出しました。それ以来、会社勤めするよりも自分の腕を頼りにいろいろな工場を回って工場内で受取りの製缶仕事をするようになりました。そしていつかは一国一城の主になることを目標にしてきました」と穏やかに話し始める末社長。
「2000年に念願が叶い、貸工場でしたが自分の城を構え、末吉工業を創業しました。最初は大した設備はありませんでしたが、25年余りこの業界で仕事をやってきた経験と人脈で仕事を受注するようになりました」。
「乾燥炉の仕事は希望を持ってきてくれました。あるきっかけで、1996年に創業されたある企業の社長と知り合い、お互いがそれぞれの会社と協力し合い設計・製造・据付・サービスまでを関東・関西と連携して行うようになりました。もともとフィルムコーティング機、フィルム印刷機の乾燥炉の設計・製作は物件対応。グラビア印刷工程では一色印刷するたびに乾燥させるため装置も長くなります。工場によっては2階建て構造で製作する装置もあります。前述の企業ではAutoCADやME10を使ってプログラム室のAP100の画面CAD設計するので、当社も同じものを入れ、ダイレクトにCADデータを受け取ってバラシ・展開から加工・組立を一貫して行います。AutoCADとAP100はネットワークで繋がっています」。...

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