〜Event〜

平成22年度「次世代フェスタ」開催
若年層の確保・育成へ向けて、日本の技能の魅力を紹介



「平成22年度『ものづくり立国・日本』次世代フェスタ」(主催:厚生労働省)が1月15日〜16日の2日間、東京ビッグサイトで開催された。
同展は、「我が国の産業を支える熟練技能者の技能の継承と将来のものづくりを担う若い世代の確保・育成を目的として、主に小中高生やその保護者、教職員に向けて、ものづくり技能の魅力・重要性を紹介する」(厚労省プレスリリース)ことを目的に開催された。来場者は、親子連れ、学校行事で来場した中高生がメインで、期間中の来場者数は6,155人(前回は5,613人)だった。

30種類(職種)の体験コーナーを設置
体験コーナーの芝浦工大ブース。学生の指導を受けながらロボットの制御プログラムを体験できた体験コーナーの芝浦工大ブース。学生の指導を受けながらロボットの制御プログラムを体験できた
2回目となる今回、会場では136種類(職種)におよぶ国家資格「技能士」がパネルで紹介された。
また、各種業界団体、農業・工業高校、専修学校、職業訓練校などが参加し、各職種の紹介、熟練技能者の実演や、技能者の指導による体験コーナーを設置した。計30カ所に設置された体験コーナーでは、木・石工、ヘアカット、手縫い、着付け、調理、腕時計や建築模型の製作、本瓦葺きの実演などを体験できるようになっており、賑わいを見せていた。
芝浦工業大学は、ヒューマンロボットインタラクション研究室、マイクロメカトロニクス研究室、ロボットタスクシステム研究室が合同で、ロボットのプログラミング操作の体験コーナーを設置した。
同大学・生涯学習課の豊田丈史氏は「せっかく出展するのだから、研究室の案内だけではつまらないと思い、制御プログラムだけでも体験してもらおうと考えました。当大学では、2000年から公開講座の一環として『少年少女ロボットセミナー』を開催していて、本展ではその内容の一部を体験することができます。『セミナー』は東京だけでなく、全国各地で開催していて、ボディの製作から制御プログラムまで一貫して体験できます。子どもの理科離れが叫ばれていますが、こうしたイベントや『セミナー』のような取り組みを通じて、子どもや若い方たちに理工系の技能のすばらしさを身近に感じてほしいと思います」と話す。...

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