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工作機械
EMO開催を控え、順調に回復するドイツ工作機械業界



ドイツ工作機械工業会(VDW)専務理事のヴィルフリート・シェーファー氏ドイツ工作機械工業会(VDW)専務理事のヴィルフリート・シェーファー氏
2010年12月9日、ドイツ工作機械工業会(VDW)専務理事のヴィルフリート・シェーファー氏とドイツメッセ(株)副社長のエルンスト・ラウエ氏が記者会見を行い、今年9月19日から24日までドイツ・ハノーバー見本市会場で開催される「EMOハノーバー2011」(欧州国際工作機械展)の概要と、ドイツの工作機械市場の動向などについて説明した。
EMOは、JIMTOF(日本)、IMTS(米国)、CIMT(中国)と並ぶ世界4大工作機械見本市のひとつで、2年ごとにイタリア・ミラノとドイツ・ハノーバーで交互に開催されている。ハノーバー開催時は世界最大規模で、前回2007年は世界42カ国から2,100社超が出展した。

輸出を中心に急速に回復するドイツ経済
ドイツにおける工作機械の受注・出荷推移/ドイツ工作機械工業会(VDW)ドイツにおける工作機械の受注・出荷推移/ドイツ工作機械工業会(VDW)
会見で、ドイツ工作機械工業会のシェーファー氏は、「2010年はじめの数カ月間は輸出が好調だったが、2010年半ば以降は国内向けも急速に回復している」と、ドイツの工作機械産業の底堅さについて強調した。
同工業会の調査によると、ドイツにおける2010年第3四半期(7-9月)の工作機械受注額は、前年同期比117%増と2倍以上の回復を示している。このうち輸出は128%増、国内向けは99%増となっており、とりわけ輸出が好調だが、9月の単月では国内向けが急伸し、輸出とほぼ同等になっている。...

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