〜Event〜

「国際粉体工業展東京2010」開催
原料加工プロセスでもコスト競争力の強化が課題



「国際粉体工業展東京2010」(主催:(社)日本粉体工業技術協会)が、昨年12月1日から3日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。同展は、東京、大阪、名古屋でそれぞれ隔年に開催しており、東京での開催は今回で18回目となる。出展者は265社・団体、期間中の来場者は1万4,881人となった。

粉体機器で使用される板金部材
食品・医薬品・2次電池用粉体に対応可能な月島製作所のキャップ付きコンテナシステム食品・医薬品・2次電池用粉体に対応可能な月島製作所のキャップ付きコンテナシステム
粉体機器には、筐体・カバー・ホッパーの他、一部のローラーやミキサーブレードに板金部材が使用されている。ホッパーや機能部品を乗せるベースやブラケットといった重量を受ける内部部品には、中厚板の板金部材や機械加工品が使用されている。
食品業界向けをメインに貯槽・充填・搬出の一貫システム「ヤマザキバルクシステム」を出展した山崎金属産業の担当者は、粉体機器を構成する板金部材の特徴について、次のように語った。
「食品や医薬品などの用途で使用される粉体機器は、耐蝕性を高める必要から、ステンレスが主に用いられ、原料・薬剤などが触れる部分は残留物が発生しないよう、角をつくらずR形状にすることが多い。気密性が求められる一方で、メンテナンス・洗浄が行いやすいように、取り外し・分解が容易な構造にする必要もある。クリーンな環境で生産される医薬品や電子品の原料など、異物混入を極度に嫌う場合は、溶接部を含む表面の処理にも、ホコリなどの異物が残らないよう、高度な技術が必要とされている」。...

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