〜ドイツ経済の好調に支えられるEuroBLECH2010〜

15社がファイバーレーザを出展
省人化に対応したベンディングロボットも目立つ



43カ国から1,455社・団体が出展
10月26日から30日までの会期中、世界各国から6万人以上の来場者が来場した10月26日から30日までの会期中、世界各国から6万人以上の来場者が来場した
昨年10月26日から30日まで、ドイツ・ハノーバー見本市会場で第10回EuroBLECHが開催され、世界43カ国から1,455社・団体が最新の機 械・システム・ソフト・金型・周辺機器を出展、世界中から6万1,300人が来場した。「Time for Innovation」(技術革新の時)というテーマで開催された今回のEuroBLECHは、出展者数こそ前回の2008年を4%下回ったが、リーマンショック後の世界経済の立ち直りが確実に始まっていることを感じさせるものとなった。

1992年以来の高い経済成長
パイプインデックス装置を装備した「FO-MⅡ」(右)も平板からパイプ加工までのマルチ加工に対応できることから関心を集めたパイプインデックス装置を装備した「FO-MⅡ」(右)も平板からパイプ加工までのマルチ加工に対応できることから関心を集めた
とりわけ開催国ドイツの経済が予想以上に速いペースで景気回復していることを実感した。2010年ドイツの第2四半期(4-6月)のGDPは前年同期比4.1%増と、東西統一後で最も高い成長率を記録し、EU圏全体の成長を牽引している。ドイツの力強い景気回復の背景には、ユーロ安と新興国需要に支えられた輸出の好調に加え、設備投資や個人消費(家電・情報機器、衣料品・靴・革製品など)を中心に内需が底打ちしてきたことが挙げられる。
これを受けて、10月にはドイツの主要8大経済研究所が、2010年のGDP成長率見通しを1.5%から3.5%へと大幅に上方修正した。さらに、ドイツ政府も2010年の成長率見通しを1.4%から3.4%へと大幅に引き上げた。また、ドイツ商工会議所は2万5,000社以上の会員企業を対象に行った景況調査の結果を公表し、向こう数カ月にわたって内需が加速するとの見通しを示している。ただし、外需の景気牽引力低下に伴い、2010年後半から2011年初めにかけては成長ペースが鈍化することが予想され、2011年のGDP成長率については、ドイツ政府は1.8% 増、主要8大経済研究所も2.0%増と慎重な見方をしている。...

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