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特殊車両の中・厚板部材の加工にFO-M IIを導入
ハイテクマシンと個々人の技術力を結集して、新たな業種にも意欲を示す

有限会社柳田製作所



特殊車両大手企業と取引
柳田大介 専務取締役柳田大介 専務取締役
同社は消防車やゴミ収集車(塵芥車)などの製造からオーバーホール、メンテナンスを事業とする特殊車両メーカーの協力会社として、特殊車両の部材加工から組立までを担当している。特殊車両メーカーの協力会社は多数あるが、そんな中でも同社は最も取引高が多く、短納期の仕事を抜群の生産スピードで対応している。
広大な工場に一歩入るやいなや、加工された大型部材やパーツ類が目に付く。そんな広い工場を見下ろしながら、同社の2階で、現社長の子息で専務取締役の柳田大介さんに、特殊車両業界の現況と新設備のレーザマシンFO-M II導入の狙いを聞いた。

特殊車両のレパートリー
新規導入されたレーザマシンFO-M II 3015NT新規導入されたレーザマシンFO-M II 3015NT
「当社はメーカーから衛生車、塵芥車、浄化槽清掃車、廃油ローリー、圧力散水車、消防車などの部材加工や組立を担当しています。例えば、塵芥収集車の部品(ゴミを積み込むためのプレート、ゴミを投入する部分のテールゲート、ボデー、シャシー上部のサブフレーム、ゴミを押し出すための排出プレート)や大型ホースリールなどを製造しています。特殊車両は用途によって車種が多岐にわたり、オプションも多く、細かい部分まで入れると膨大な部品点数になります。エンジンや運転席などフロント周り以外は、ほとんど社内で製作しています。発注元では、当社のような協力工場から納められた大型筐体や外側枠などを集めて、エンジンなどを据え付け完成させています」。
「私は大学を卒業してから、父親の会社と取引のあったメーカーで5年間、お世話になりました。当社に戻ってからは、父親の片腕としてサポートしています。少年時代から父の会社にアルバイトとして出入りしていましたので、父の事業の何たるかはよく知っていました」と語り出す柳田専務には、青年らしい初々しい印象がある。...

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