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「製造業はサービス業」の信念を貫徹
サービス&エンジニアリングでシフトグローバルにも対応

株式会社共伸



1社依存からの脱却
荒巻雅人社長荒巻雅人社長
「私が入社してからは1社依存の限界を感じ、『製造業はサービス業』という信念の下、方針を180度転換していきました」と荒巻社長は語っている。「私の岳父にあたる先代社長の時代は、得意先1社に99%依存しており、得意先の業績の影響をもろに受けていました。官公需の仕事がメインで、黙っていてもお客さまが仕事を持ってきてくれる。ところが時代の変遷とともに仕事は少しずつ目減りしていきました」。
荒巻社長による方針転換以降、同社はメインとなる得意先をあえてつくらず、同一業種の得意先1社が占める売上比率が20%を超えないように心がけながら飛び込み営業による新規開拓を推進、取引業種の多角化を実現した。建設機械、半導体製造装置関連、機械・装置一式、産業機械、医療機器、食品機械、工場設備関連、配電盤・制御盤、環境関連、建築関連、公共設備、鉄道設備関連など、手がける業種は様々で「逆に得意な業種を尋ねられると難しい」(荒巻社長)。

建設機械用エンジンフード(中型)の追加工建設機械用エンジンフード(中型)の追加工
得意先は神奈川県内が多いが、売上規模で見ると西は静岡・山梨から、北は茨城・栃木・群馬までの関東全域にばらけている。季節変動によって特定の業種からの売上が跳ね上がることもあるが、どんなに忙しくても小口の仕事をも丁寧に対応して信用を獲得していき、現在の得意先の数は70社以上となっている。
「当社の規模だと、それなりのボリュームの仕事をいただけるお客さまが70社以上あると、こなすのはかなり難しい。それでも決して『できない』とは言いません。必ずやる、できないならできるようにする。決して『No』と言わない。そのためにどうしなければいけないのか考える、そこが知恵の出しどころで、最大のサービスです。もちろん納期交渉はしますが、引合いをもらったら必ず引き受ける。それが鉄則です」。。...

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