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多能工からスキルドエンジニアへ
VA/VE提案と生産性向上でコストダウンを図る

株式会社三友工業



小林康孝社長小林康孝社長
1977年の創業以来、制御盤・配電盤・分電盤・キュービクルなどの盤関係や各種設備関係の筐体を中心に、精密板金加工も手がけてきた。その後、筺体製造で培った技術を応用して塗装ブースや乾燥炉といった大型設備の加工に進出、手狭になった本社工場を増築し、第2工場を新設。最近ではアルミ溶接に取り組み、空港の拡張工事関連でアルミ製防護柵のまとまった受注をするなど、新規事業に常に積極的に挑戦し、業務を拡大してきた。

パンチ・レーザ複合マシンAPELIOIII-357VNT+ASR-48NJ は中心となって活躍するパンチ・レーザ複合マシンAPELIOIII-357VNT+ASR-48NJ は中心となって活躍する
筐体関係の業種は、各種電気・通信設備、浄化槽・汚水処理設備、防災設備、産業用・実験用電源設備、塗装機器設備など。ほとんどが特注品で、規格品はわずかとなっている。「盤筐体は大小合わせて毎月200面前後を製作しています。側板・天板・底板・扉・中板など、盤1機種あたり20〜30点程度の板金部品の製作から溶接・組立、塗装(外注)まで一式で受注。蝶番や取っ手は主に規格品を購入しています。製品にもよりますが、標準納期は板金加工で1週間前後、塗装を含めて2週間前後です。最近は仕様がなかなか決まらなかったり、施工自体が短工期になっていたりといった理由で筐体製作も短納期化が進み、塗装まで含めて納期1週間という場合もあります」と小林康孝社長は語る。2008年秋のリーマンショックの影響で2009年の売上はピークの2007/2008年と比べて約40%落ち込んだ。2009年後半から2010年1〜2月にかけては比較的順調に推移し、ピーク比80%程度にまで回復しているが、「ここへきて再び引合いが停滞気味で、先行きに関しては見えていないのが実情です」。...

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