そこが聞きたい - 税の話

MFCA(マテリアルフローコスト会計)について

税理士 毛塚勝貴



参考
環境会計とは企業の環境活動と、本来それと相反する企業の経済活動を両立、あるいは連携させるための会計システムのことを言います。マテリアルフローコスト会計(Material Flow Cost Accounting)は、通常MFCAと略され、環境問題への取り組みが盛んなドイツで開発された環境会計の中のひとつの手法です。わが国においては経済産業省がその普及に熱心で、一般企業に対するMFCA普及のプロジェクトを組んでいます。
従来の原価計算の目的は、製品の原価項目と非原価項目を適正に区分けし、それによって算定された原価データを基に、製品の売価決定、あるいは利益計画を立てるところにありました。それに対して、マテリアルフローコスト会計の目的は、生産工程で生じるロスを「物量単位」と「貨幣単位」で測定し、今までの原価計算システムでは見過ごされてしまう無駄を洗い出し、廃棄物削減のアクションを起こすことにあります。...

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