〜TOPICS〜



製造業の海外事業展開
経済危機の際、2/3 が「守りと攻め」両面の施策を実施



海外生産比率と海外売上比率/ JBIC「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告(第21回)」より海外生産比率と海外売上比率/ JBIC「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告(第21回)」より
国際協力銀行(JBIC)は先頃、「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告─2009年度 海外直接投資アンケート結果(第21回)」をまとめた。
これによると、海外事業に対する取組姿勢では約66%の企業が強化・拡大すると回答した(前年比では約13ポイント減)。一方、国内事業で強化・拡大するとした企業は約27%にとどまり(前年比約14ポイント減)、現状維持するとした企業が55%となった。有望国調査(事業展開先としての期待値を含む)では、中国が1位。中国を有望とする企業数は過去数年減少していたが、今年度は増加に転じた。インド、ブラジル、インドネシアを有望視する企業数がやや増加する一方、ロシア、タイ、アメリカについては減少した。国際競争力の維持・強化の取り組みは、「新製品の開発」、「原価低減」が1位、2位となり、前年と同様。大きく増加した項目としては、「国内外の生産拠点の集約化」と「財務体質の健全化」、大きく減少した項目は「グローバル化に対応しうる優秀な人材の獲得」。 海外事業を強化・拡大するとした回答の業種別比率は、自動車では50%と前年比35ポイントの大幅減少で全業種の中で最も低い。一方、食品は83%と前年比5ポイント上昇し、全業種の中で最も高かった。...

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