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SDDサポートサービスで不安を一掃
IT活用による品質安定で発注元の信頼を獲得

有限会社三晶工業



茂木宏之社長茂木宏之社長
1990年代後半からIT化を推進
1979年、おもちゃのまち工業団地内で知人の工場の一角を借りて設立された同社は、取引していたFA関連設備メーカーの事業発展とともに業績を拡大。当初はセットプレスSP-30と油圧ベンダーSPH-30Cだけだった設備も、1982年頃にパンチングマシンPEGA-344を導入したのをきっかけに、少しずつ充実させていった。
1997年には板金ネットワークシステムのサーバーであるASIS100PCLをいち早く導入。2次元CAD/CAM AP60で作成したプログラムを記録し、2度づくりを防止してリピート加工に対応する体制を築いた。2001年にはAP100を導入するとともに、既設のレーザマシンLCV-2412βに現場端末PEU/Winを増設し、事務所と工場をネットワーク化した。2004年には生産管理システムWILL受注・出荷管理モジュール+Mを導入、2008年にはHDS-8025NTと曲げ加工データ作成全自動CAM Dr.ABE_Bend、3次元ソリッド板金CAD SheetWorksを導入するなど、着実に工場のIT化を推進してきた。

WILLから発行される生産指示書には必ずAP100の立体姿図を付けるWILLから発行される生産指示書には必ずAP100の立体姿図を付ける
紙からデータへと置換
「創業10年目までは、工場建設費の返済と設備投資とで資金繰りに苦しみました。20年目までは、既存設備の更新と新たな設備投資が重なって、やはり苦しみました。新規設備が一通り終わるまでに要した期間は25〜30年。創業後31年が経過した現在は、更新時期がきた設備を1つずつリプレースしていけば良いので、かなりの余裕を持って設備投資を考えられるようになりました」と茂木社長は語る。
設備投資は、同業者から仕入れる情報と、アマダからの提案を採り入れながら、積極的に進めていった。
「個人的にはITは苦手な分野でしたが、必要に迫られて自分でも使うようになってからは、たしかに画期的だと思うようになりました。生産管理情報の一元化はもちろん、プログラム工程では展開ミスも激減し、データの2度づくりがなくなったことで工数削減とともに品質安定にも繋がっていきました」。...

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