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切断面品質へのこだわりでF1を評価
鉄骨加工からレーザジョブショップに転身9年目

小川産業株式会社



LC-3015F1NTの前に立つ小川時寿社長LC-3015F1NTの前に立つ小川時寿社長
危険な鉄骨業を継がせたくなかった親と継いだ息子
小川時寿社長は大手ゼネコンに就職していたが、27歳の時、父親が体調を崩したのをきっかけに同社に入社。父は3K職場だけに、もっと安全な違った仕事はないか、折々に考えていた。アマダの営業マンにも相談し、レーザで中・厚板を切断する会社へ連れて行ってもらい、そこでレーザ加工を見て、これなら危険でないので息子にもできるのではないかと考えた。

F1による加工。手前がノズルチェンジャーF1による加工。手前がノズルチェンジャー
3日の講習で習得
2001年に2次元レーザマシンLC-3015βVNT(棚付き)と2次元CAD/CAM AP100を導入した。それから小川社長はアマダスクールでプラグラム作成とレーザの操作方法を習得。準備は整ったが、具体的に仕事が見えていたわけではなかった。
「レーザで賃加工をするのであれば加工時間と加工品質、単価がすべて」と営業マンが進言。「βVは3軸直交の3kW発振器を搭載、切断面品質は抜群、しかも棚付きで導入することで夜間を含めた長時間稼働に対応できる」と判断した小川社長。すると営業マンが勧めてくれたことが見事に的中、切断面品質にも優れ、多品種少量の加工は昼間、数モノは夜間に流することで稼働率が上がり競争力がアップ、口コミで得意先が広がった。

裏づけのある正確な見積り作成
「今から考えてもβVは良い機械です」と小川社長はβにベタ惚れ。そして、同時期にケーブルソフトウエア製のWILLシリーズを導入した。見積りから受注・出荷・手配、工程作業指示書の作成まで網羅されている。バーコードを読み込むとPCLに登録された展開図、レーザCAMデータが加工機に呼び出されて加工をスタートする。着手完了の情報が事務所に上がり工程進捗、実績が一括で管理できる。間違いがなく、正しいデータが蓄積されることで正確な見積りと納期管理ができるようになった。...

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