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レーザマシン3台をフル稼働
ステンレス加工のメッカ佛山で板金加工ネットワークの構築を目指す

佛山市公和鈑金精密制品有限公司



粱 健 董事長粱 健董事長
粱 杰 総経理粱 杰総経理
佛山のインフラ
同社が工場を構える佛山市は、広州市に隣接し、面積は3,848km2、人口は約580万人で1人当たりのGDPは3万1,266元(約44万円)と、広東省内では広州・深に次ぐ経済規模を有している。5つの管轄区(禅城区・順徳区・南海区・三水区・高明区)からなり、7つの工業区を持つ。1978年から2004年までに経済規模は50倍にも発展し、年間経済成長は16.6%にも達している。
佛山市は、中国における重要な輸出生産基地として位置付けられ、改革開放の初期に外貨を導入したことで、これまで多くの外資系企業が投資を行ってきた。中心部に位置する禅城区や広州市に隣接する順徳区では、投資コストがかなり上がっている。現在は中国における重要な輸出貿易工業の拠点の1つとなっている。
また、美的・格蘭仕・科竜など中国家電業を代表する企業が集積しており、電子レンジの生産は中国全体の50%を占め世界トップ、建築用セラミック・アルミ・ステンレス合金・アパレル・運動靴や石油化学製品などが製造されている。ここ数年、日本からは自動車メーカーや電子工業が広州へ進出し、部品供給基地としての存在感も高まりつつあり、西側珠江デルタで広州とともに「広佛都市経済圏」を形成する重要都市となっている。それにともない、板金事業も広州市と佛山市でスタート。2008年3月には、中国金属材料流通協会から、「中国ステンレス加工の都」という称号を与えられている。

SC内に展示されたAC-2510NTとレーザマシンLC-2415αWSC内に展示されたAC-2510NTとレーザマシンLC-2415αW
佛山市のレーザ加工のパイオニア
同社は、華南地区のステンレス加工業者の集積地である佛山市におけるレーザ加工のパイオニア企業。粱健董事長は、「1994年に父親と私(長男・1969年生)と弟の粱杰総経理(次男・1973年生)の3人で創業しました。『公和』という会社名は、『公平』、『和気』の意味が込められており、いつまでもそのような状態で仕事が続くようにとの願いを込めて付けました」と語っている。...

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