〜特集「世界経済をリードするBRICs」〜

中国都市圏で普及が加速する立体駐車場設備を製造
5つの強み―創造・研究開発・品質・コスト・アフターサービスで躍進

中国・Yee Fung Electric Equipment Ltd



立体駐車場の外形図立体駐車場の外形図
販売台数世界第1位、中国モータリゼーションの勢い
個人の自動車保有台数が、既に1,000万台を突破した中国は、平均約120人に1人がマイカーを保有するようになった。マイカーの急激な増加によって駐車スペースが不足しており、都市部の駐車スペースの充足率は現在約20%となっている。これらを背景に巨大市場を持つ「駐車場ビジネス」が中国都市圏(北京・上海・深?)などで勃興してきている。中国汽車工業協会(自動車工業協会)の統計によれば、2009年の販売台数は1,300万台超の見込みで、アメリカを抜いて世界第1位の自動車販売国となるのは確実。2004年の販売台数は507万台だったため、5年間で2.6倍に成長した。昨年末には中国機械工業聯合会の張小虜副会長が、中国の自動車保有台数は現在の5,000万台から2020年前後に2億台まで増加し、自動車大国から自動車強国に変貌を遂げるとの刺激的な見通しを発表するなど、急速なモータリゼーションの勢いはとどまるところを知らない。

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需要が高まる立体駐車場
中国国内における自動車販売の伸び―とりわけ乗用車の普及、さらには国際的なイベント開催が目白押しとなっているため、都市圏の駐車スペース不足が深刻となっている。そのため、人口が集中する都市圏を中心に立体駐車場の需要が高まり、ビジネスチャンスが拡大している。
最近では、中国で合弁による立体駐車場設備を製造するIHI運搬機械が、中国で生産能力を倍増するため、合弁会社・杭州西子石川島停車設備(浙江省杭州市浙江省)に新工場を建設し、2010年度中に稼働すると発表している。...

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