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Web受注で仕事を拡大
0.05%未満の不良率、見積り業務の標準化で得意先の信用を獲得

有限会社フジムラ製作所



藤村鎌介社長藤村鎌介社長
藤村智広専務藤村智広専務
Webを活用した受注体制
2000年の創業当初は藤村鎌介社長の人脈を活かした受注がメインだったが、2002年に藤村智広専務が入社後はデジタル化に舵を切る。同年に中小企業向け調達サイトNCネットワークの会員になってからは、Webを通じて全国から仕事の引合いが来るようになった。3年間で得意先は50社に増え、その7割をWeb受注で獲得した。
この体制は今も変わらない。営業活動による開拓はほとんどなく、新規の顧客はほぼ100%、自社HPやWebを通じて獲得した。現在の取引社数は200社前後。そのうち毎月コンスタントに仕事が出るのは60〜70社、2〜3カ月ごとに出る仕事も含めると100社を超える。柱となる得意先を持たない板金ジョブショップ体制が、リーマンショックの際には奏功し、2009年度の売上はピークの前年比でも微減にとどまっている。

HDS-1303NTによる曲げ加工HDS-1303NTによる曲げ加工
多様な業種に中小企業ネットワークで対応
業種は、建築関係、自動車生産設備、道路標識、原子力関連、電力設備関連、各種製造装置関連、鉄道車両の内装関連、医療機器、半導体製造装置筐体、建設機械、事務機器、装飾部品など多種多彩。
使用する材料は、これまではステンレスが多かったが、市場価格の高騰を受けてボンデ鋼板やジンコート鋼板といった表面処理鋼板へと移行していった。現在では表面処理鋼板を含めた鉄板が約60%と最も多く、ステンレス、アルミ、銅、真鍮、チタンなどの非鉄金属が約40%。自社で加工するのは0.5〜6.0mmで、薄板が中心となっている。...

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