〜世界経済をリードするBRICs〜

世界最大の携帯電話関連市場を開拓
アマダマシンとともに、12年で売上40倍

中国・龍光電子集団有限公司



q鳳翔董事長q鳳翔董事長
譚学輝総経理譚学輝総経理
2009年1月7日より、中国移動、中国聯通、中国電信の3社が、それぞれTD-SCDMA、WCDMA、CDMA2000の通信方式で、3Gのサービスをスタートした。
3G(The 3rd Generation)とは第3世代の通信方式のことで、第1世代(1G)のアナログ方式、第2世代(2G)のGSM、TDMAに比べ、大容量の画像・音楽・動画の配信が可能となる。WCDMA、TD-SCDMA、CDMA20001X(EV-Do/EV-DVを含む)、WiMAXが世界の4大3G通信方式と呼ばれている(TD-SCDMAは中国が独自に開発したもの)。
2007年度の統計では中国の携帯電話の台数は5.4億台で世界最多。さらに別の統計では2008年1〜10月の10カ月間で携帯電話保有者は7,996万台増加、毎月799.6万台増加していることになる。これは2006年の毎月平均564万台増、2007年の同719万台戸増と比較すると、右肩上がりに成長している。また、2008年1〜10月の期間に固定電話は1419.9万台の減少で、携帯電話にシフトしていることが分かる。
前出の中国の3大通信会社は2009年、2010年に投資金額が集中している。これに伴い、中継基地局の設備向けの入札が増加し、華為、中興通迅、といったハードとソフトを手掛ける企業が優勢である。
今回は、急速に拡大する中国の携帯電話関連市場で急成長を遂げた板金企業、東莞市龍光電子集団有限公司を紹介する。

FBDV-1253NTとRG100、RG35が並ぶ曲げ工程FBDV-1253NTとRG100、RG35が並ぶ曲げ工程
12年で売上40倍
1997年7月に広東省深市から70qほど北西に位置する工業地帯の東莞市に会社を設立。当時は従業員200名で、プレス加工を主とし、VCD(Video CD)プレイヤーの筺体を加工していた。当時はこのビジネスが活況で、年商は2,000万元(2.8億円)ほどだった。...

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