〜TOPICS〜2009年の工作機械受注は前年比1/4の3,800〜4,000億円へ日本工作機械工業会(日工会)が発表した10月の工作機械受注額(速報値)は、前年同月比42.6%減の467億円で17カ月連続のマイナス。単月の受注額としては今年に入ってから最も多かったが、受注拡大には時間がかかるとの見方が強い。 2009年の受注額は3,500億円程度 今年は1月の190億円に始まり9月までの受注総額は2,575億円。日工会では今年の受注見通しを下方修正して4,000億円と見込んでいるが、残り2カ月で1,000億円の受注額を達成するのはかなり厳しい状況で、「2009年の受注額は3,800億程度にまで落ち込む」との見方が強くなっている。前年の1/4という受注額は過去に例のない落ち込みであり、30年以上も前の1978年に匹敵するほどで、業界としては厳しい状況を迎えている。 回復傾向も大きな構造変化は必至 グラフにもあるように受注額の推移を月別に見ると今年1月に記録した190億円を底に回復傾向にあり、前年同月比の減少率も小さくなりつつある。 10月の受注額の内訳は、海外向けが32%減の307億円。東南アジアなどで復調の兆しがあるが、欧米は依然として低調。また、国内向けも161億円で55.8%減。自動車や一般機械、電気機械など主要産業での設備投資再開に向けた動きは鈍い。... つづきは本誌2009年12月号でご購読下さい。 |