「デジタルイノベーションエキスポ2009」開幕―アマダ

究極の多品種少量・変種変量生産、自動化への挑戦



究極の多品種少量・変種変量生産に対応してロット1個からのロボット曲げに対応するASTROU -100NTセル。ブランク工程でピッキングロボットにより整列・積載された素材台車(クシバ)をASTROにそのままセットして加工を行う究極の多品種少量・変種変量生産に対応してロット1個からのロボット曲げに対応するASTROU -100NTセル。ブランク工程でピッキングロボットにより整列・積載された素材台車(クシバ)をASTROにそのままセットして加工を行う
アマダは神奈川県伊勢原市のアマダ・ソリューションセンターで11月6日から12月19日までの毎週末の17日間、「デジタルイノベーションエキスポ2009」を開催する。
昨年9月のリーマンショックを契機に世界経済が減速、板金加工業界でも主要産業が在庫調整から減産を強化したことで受注量が激減した。
その一方でエコ化に対する社会的なニーズが高まり、鉄道車両や再生可能エネルギー産業、原子力発電への期待が高まってきた。また、緊急経済対策から世界各国が実施した助成制度によって、エコカー需要がヒートアップ。都心の駐車場を使ったカーシェアリング、EVに対応した充電ステーションの設置など、社会インフラも変化の兆しを見せている。
こうした新産業の芽吹きを確実に受注に結び付けるためには新産業が要求する製品品質・コスト・納期などを満足させるとともに、モノづくりにも環境負荷を低減させるプロセスが求められる。
さらに、急速な円高と消費不況に直面して製造業ではデフレが加速、製造原価の見直しも急務となっており、「高・短・低」と言われ続けてきた発注元からのQ,C,D圧力は止まるところがない。板金加工のサプライヤーには多品種少量・変種変量生産への対応がますます求められ、こうした要請に対応する“究極の自動化”への期待が高まっている。さらに、産業ボリュームが収縮する中で設備機械の過剰感も高まっており、設備の集中と選択によって効率的な自動化設備への移行が求められている。

工程統合マシンLC-2012C1NT+MP-2512C1に材料棚を装備し、長時間連続稼働に対応するLC-C1NTソリューションパック工程統合マシンLC-2012C1NT+MP-2512C1に材料棚を装備し、長時間連続稼働に対応するLC-C1NTソリューションパック
(1)ブランク アイランド
加工領域拡大を図るレーザ、パンチング、複合加工などのブランクソリューションを提案。
レーザソリューションとして、(1)中厚板レーザ加工(高い仕上がり品質、加工時間の短縮、安定したレーザ加工)、(2)特殊材レーザ加工(縞鋼板・RoHS指令対応鋼板・機能鋼板などの切断条件設定や高い品質を維持するための様々な加工技術)、(3)パイプレーザ加工(プレス加工・機械加工と同等の品質でレーザ加工を行う)、(4)超薄板レーザ加工(放電加工・エッチング加工などの工程を低コストで板金加工に取り込むことが可能)―などを提案している。...

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