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社員が頑張る「仕掛け」を
最新マシンと生産管理システムで最適生産

根来鈑創(株)



根来勝代社長根来勝代社長
生産機械の性能が良くなった
「最新のマシンは使用材料・剛性・ 加工方法も一段と向上し、加工精度・耐久性も非常に良くなってきました。音や振動も軽減され社内環境も良くなっています。当社は先代の人づくり、モノづくりへの情熱を受け継ぎ、最新のマシンと匠の加工技術を活かして【お客さまに満足】していただく体制を整えています」と坪田会長。

パンチングマシンEM-2510NT(奥)とレーザマシンLC-1212αVNT(手前)パンチングマシンEM-2510NT(奥)とレーザマシンLC-1212αVNT(手前)
薄板が主
従来からの精密機械部品、空調機用外板および部品、電子・電機用BOXに、最近では医療検査機器類、情報端末などの新しい仕事も入ってきている。
「これまでも薄板を得意としてきました。新規に開拓した医療・食料品の検査機器などは軽さ・薄さ・強度を求められる上に小型化してきました。上流の設計提案はツボタテクニカが担当、受注が確定した仕事を当社とツボタテクニカの設備力を融合しながらQ,C,Dを満足させるために当社で加工した方が良い物件はここで加工、塗装までしてツボタへ送り出して組立を行うというような分業体制で仕事を回しています。操業度は去年の暮れから30%くらいのダウンしていますが、社員一同頑張っています」と根来勝代社長。

ツボタテクニカとの出会い
夫である先代社長は経理面にも明るく、経理処理や受注処理には早くからオフィスコンピュータを導入していた。それを誰もが、正しい営業見積りができる見積りシステム―さらに製造・出荷・売上回収まで管理でき、それを元に作業指示書が発行できるシステムへの更新を検討し始めていた。そんな時に仕事で取引があったツボタテクニカから、同社が開発した工数・積算・見積りソフトを紹介され導入した。それにより、それまでの社長の勘に頼った見積りが、図面さえ読めれば誰でも簡単に、そして正確にできるようになった。新システムが軌道に乗り始めた頃に、社長の急逝というアクシデントに見舞われ、多くの得意先と従業員を路頭に迷わせることのないよう、勝代夫人は社長になることを表明、その時に大きな助けとなったのが、見積りソフトであった。しかし、次第に受注環境は悪化、状況は厳しくなっていった。...

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