〜Event〜

「鉄 ― 137億年の宇宙誌」展実用段階の新材料から夢の物質まで




「鉄―137億年の宇宙誌」入口「鉄―137億年の宇宙誌」入口
「鉄―137億年の宇宙誌」展が、7月24日(金)から10月31日(土)まで、東京大学総合研究博物館(東京都文京区本郷キャンパス)で開催された。同展は、「鉄」をキーワードに新しい宇宙誌・地球誌・人類誌の提示を試み、鉄という元素が世界の根幹にあることをあぶり出すことを目的としており、同館館長の林良博氏は「世界的にも極めて稀なイベント」としている。
会場では「1010(100億)年前」から「102(100)年後」まで、べき乗の数値を1つずつ繰り上げて展示ブースを構成。各ブースでは、ビッグバンから惑星誕生までの鉄の役割、動植物が生命を維持するのに不可欠な鉄のはたらき、鉄隕石の利用による鉄の時代の幕開け、製鉄技術の発展と産業革命を中心とする文明の発達との関わりなどが具体的な出土品や製品などとともに展示された。...

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