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設計から曲げ工程まで有機的な連携を実現
8代目の生産管理システムAPC21導入により合理化を推進

(株)常盤製作所



岡村誠容社長岡村誠容社長
同社は、板金筐体などの試作・量産加工を中心に、新製品の開発・設計受託などを行っている。主要な得意先は、東芝、富士通、旭精工、キヤノン、リコープリンティングシステムズ、日立関係など約30社。このうち毎月コンスタントに発注が来るのは12〜13社となっている。
仕事の内容は、設計・試作から、シャーリング加工、ブランク加工、曲げ加工、プレス加工、溶接、塗装・表面処理(外注)、組立までの一貫生産に対応している。1999年には首都圏から80q離れた、県の土地開発公社が造成した「大平みずほ企業団地」に土地を求めた。同団地は、鉄道・道路の整備が進み、東北自動車道の佐野藤岡ICからも20分という便利な場所に位置しており、物流にも最適のロケーション。同社は大平みずほ企業団地内に組立工場「大平みずほ工場」を建設、アセンブリーラインを強化したことにより、製造から、組立・完成品まで一貫して対応する力を備えた。
生産管理システムによるOAの草分け
同社はこれまで、常に時代を先取りする設備投資を続けてきた。特に生産管理システムは、1978投資をやめてしまったら今までの投資が生きてこなくなる、と考えるとともに、新しいモノ、安くて良いモノを早くつくることができないのでは、という強い危機感がありました」と岡村社長は語る。それ以降も富士通の9450シリーズ、Mシリーズといったオフコン、PANAFACOMU-1200といったミニコンを生産管理システムとして次々に導入していった。APC21導入を決断同社は今年、アマダシステムズの生産管理システムAPC21の導入を決断、来年3月に導入する予定となっている。同社にとって8代目の年に富士通のSYSTEM80というオフコンを導入し、システムを構築、板金企業としては異例の早さで、来るべき時代に備えOA化に取り組んだ。当初のシステムは現場端末を置かず、事務所で受注登録を行い、作業指示書をどんどん発行して、製品完成後に指示書を事務所に回収して消し込みを行う、という着手、完了情報しか管理できなかった。
「富士通の仕事を受けていたので、富士通のSEと仕様を打ち合わせて設計、帳票のレイアウトも含めてオーダーメイドで開発しました。当社は常に時代を先取りし、時には過剰設備ではないかと思われるような投資もしてきました。ここで投資をやめてしまったら今までの投資が生きてこなくなる、と考えるとともに、新しいモノ、安くて良いモノを早くつくることができないのでは、という強い危機感がありました」と岡村社長は語る。それ以降も富士通の9450シリーズ、Mシリーズといったオフコン、PANAFACOMU-1200といったミニコンを生産管理システムとして次々に導入していった。
2006年に導入したパンチ・レーザ複合マシンEML-3510NT+ASR-48M+TK2006年に導入したパンチ・レーザ複合マシンEML-3510NT+ASR-48M+TK
APC21導入を決断
同社は今年、アマダシステムズの生産管理システムAPC21の導入を決断、来年3月に導入する予定となっている。同社にとって8代目の生産管理システムとなるAPC21の導入により、岡村社長は生産管理と生産技術との有機的な連携を目指している。...

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