〜特集「環境負荷低減に対応したモノづくり」〜

太陽光発電装置で使用電力の20%をまかなう
環境に配慮したモノづくりの先端を行く




レーザマシンLC-3015F1NTレーザマシンLC-3015F1NT
太陽光発電装置2基導入
同社は2006年3月に工場の屋根に50kwの太陽光発電装置を設置した。パネルはカネカ製のアモルファスシリコン太陽電池。最大出力60Wのパネル840枚を使用、施工面積は50×25mとなり、導入費用4,000万円のうち50%を独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金でまかなった。また自社で負担した50%の費用に関しても43%が初年度で償却できる優遇税制を活用することで、負担軽減にも努めた。
田名部徹朗常務取締役田名部徹朗常務取締役
第2期工事を2008年12月に竣工
2008年12月には、さらに50kWのシステムを増設。この設置費用に関してもNEDOの助成金制度を利用、投資金額の1/2の助成を受けた。
また、同社では工場内使用電力については電力会社との間で※1デマンド契約を結んでいて各マシンの起動時や夏場のエアコンなど電力消費量のピーク値を抑えることによって電気の基本料金の削減にも効果を挙げている。
太陽光発電装置の施工に必要な板金部材の設計・製造に参入
こうした中、同社では自社での設置経験を基に、工場などの法人向けに太陽光発電パネルの設置に必要なフレームなど据付用の板金部材の開発・製造分野への参入を計画した。工場などは屋根部分の形状が個々に異なるため、電気工事業者が受注案件ごとに設計し、外部にフレームを発注して施工していた。そこで施工に伴う部材の設計から加工を一貫して同社が請け負うことで工事業者側の負担軽減を考えた。西日本地区、特に九州は国内でも日照時間が長く、国内での太陽光発電システムの導入が多い傾向にあることから、太陽光パネルメーカーや電気設備工事業者との協業による新規事業として当初は年間1億円の売上を目指している。
太陽光発電システム導入のきっかけと効果を田名部徹朗常務取締役に聞いた。 ...

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