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デジタル化により省熟化を徹底推進
加工データの“保険”「SDDサポートサービス」で得られる安心




佐藤利法社長佐藤利法社長
早い時期に着手
「デジタル化とネットワーク化は、最大限活用しています」と語る佐藤社長。これまで、生産工程のデジタル化、ネットワーク化、データの一元化により、自動化・省力化・省熟化を徹底して推進してきた。転機となったのは2004年、アマダ伊勢原事業所の展示場で見たネットワーク対応型ベンディングマシンHDS-NTシリーズと曲げ加工データ作成全自動CAM Dr.ABE_Bendを使った曲げ作業の外段取り化による生産性の改善効果と省熟化だった。
「個人的には、板金加工の中で、曲げが一番難しいと考えていました。覚えるまでに時間がかかるし、曲げ順序ひとつ取っても作業者1人ひとりの個性が出る。生産性のムラも大きい」。ところがアマダで佐藤社長は、HDS-NTシリーズとDr.ABE_Bendを利用することで女性インストラクターが曲げ加工をいともたやすく実演している様子を目の当たりにする。
「この仕組みを導入すれば経験の浅い人でも曲げ加工ができる」と考えた佐藤社長は、2004年にHDS-1303NTとDr.ABE_Bend、2005年にHDS-8025NT、曲げ加工を取り付けられた金型の種類によって一括加工する一括金型段取りソフト、2006年には生産管理システムAPC21を相次いで導入し、工場のデジタル化を推進していった。
「現在、当社では外国人研修生を多く採用していますが、デジタル化とネットワーク化によって現場の省熟化が図られ、未経験者でも熟練者と同じように加工できています。しかし、課題となっていたのが、ASIS100PCLサーバー(SDDサーバー)に蓄積された加工データのセキュリティ管理。省熟化が進めば進むほど加工データの重要性は増し、データの存否は今や、会社の生死と直結しています」
Dr.ABE_Bendが自動で曲げ加工データを作成し、自動作成が不可だった場合は曲げ加工のベテランがチェック・修正するDr.ABE_Bendが自動で曲げ加工データを作成し、自動作成が不可だった場合は曲げ加工のベテランがチェック・修正する
「SDDサポートサービス」の導入
加工データのセキュリティ管理に不安を抱いた佐藤社長は2007年から、アマダが提供していた「代行サーバー」のサービスを利用するようになった。このサービスは、通常使用しているSDDサーバーが故障した場合に、事務所内にあるバックアップ用の別のPCがサーバー機能を代行するというもの。...

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