〜digital innovation〜

デジタル化でムダを省き差別化する




真野謙太郎社長真野謙太郎社長2009年2月に導入した工程統合マシンLC-1212C1NT。2009年2月に導入した工程統合マシンLC-1212C1NT。
1964年の設立以来、計測・分析機器、電子応用機器などの精密板金加工を手がけてきた同社は、横浜市北部の製造企業で構成される「横浜北部ファクトリーパーク整備研究会」に所属。パシフィコ横浜で毎年開催されている神奈川県下の工業技術・製品総合見本市「テクニカルショウヨコハマ」に同研究会に所属する会員企業とグループで出展するなどの活動を積極的に行ってきた。
今年2月に開催された「テクニカルショウヨコハマ2009」に出展した同社は、保有する設備力を活かして「高精度の抜き・曲げ加工、溶接・仕上げ加工等の幅広い技術力と、高精度製品・高生産性を生み出す社内ネットワーク化された最新機械設備や3D CAD、生産管理システムを背景に、お客様にご満足いただける高品質の製品を短納期でお届けします」とアピールした。特に3次元ソリッド板金CAD SheetWorksを使った3次元モデリングによる製造性の検証により、設計段階でQ,C,Dをつくり込むことができるコンカレントエンジニアリングをPRした。
同社は1995年にリリースされて間もない板金加工ネットワークシステムASIS100PCLを他社に先駆けて導入したのを皮切りに、2次元CAD/CAM AP100、パンチ・レーザ複合マシンAPELIO3-258V、ベンディングマシンFMB-NT 5台、生産管理システムWILL受注・出荷モジュール+Mなどを導入し、工場内のネットワーク化、“見える化”を積極的に推進してきた。
ネットワーク対応型ベンディングマシンFMB-NTシリーズが5台並ぶ。ネットワーク対応型ベンディングマシン
FMB-NTシリーズが5台並ぶ。
FMB-NTを1年に1台ずつ導入
最も象徴的なのが、ボトルネックとなっていた曲げ工程の工数削減を狙って2001年に導入したネットワーク対応型ベンディングマシンFMB-3613NT。導入はしたものの、導入後半年間、現場の作業者は使い慣れたマシンを使いがちで、すぐには活用してくれなかった。...

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