〜板金業界の次世代を担うJMC 修了生- 第3回〜

3次元CADによる開発・設計者から経営者へ
人脈を育てながら設備投資にも意欲




青木正亘専務(上)青木正亘専務(上)
3年前の2006年4月付けで同社に入社し、今年4月に専務の役職に就いた青木正亘専務。
沼津工業高等専門学校の機械工学科を卒業した後、マッサージ機器メーカーに就職し、製品の開発・設計に10年間携わった。設計ツールは3次元CAD SolidWorksを使用。小規模な会社だったため、開発・設計が担当とはいえ、自分で設計した試作品を旋盤やフライス盤を使って加工するなど、機械加工にも精通しなければならなかったという。
10年間勤めた職場を離れ、家業を継ぐに当たっては、葛藤もあったという。「家業を継ぐということは社長の後継者として事業を継承するということ。自分の城が持てるのは魅力的でしたが、自分や家族に対する責任だけではなく、会社と従業員とその家族に対する責任を背負わなくてはならないのは、やはり重圧で、悩みました。子どもが幼稚園に入園する頃で、できればあまり転校はさせたくない、決断するなら今だと考え、思い切りました」。
3次元ソリッド板金CAD SheetWorksで3次元モデルを作成する青木正亘専務3次元ソリッド板金CAD SheetWorksで3次元モデルを作成する青木正亘専務
「板金総合」で意識改革
2006年4月付けで入社してすぐ、職業訓練法人アマダスクールで「板金総合(1カ月)」を受講した。「基礎的な内容だったので、あらかた知っていましたが、もう一度細かく見直す良い機会でした。また、講義を通じて板金加工のエキスパートである講師の方々と出会い、疑問に思ったことは何でも教えてもらうことができました。慣れる意味でも、雰囲気を知る意味でも、良い経験でした」と青木専務は振り返る。...

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