〜業界特集 中・厚板市場ではレーザ切断が増加〜

橋梁、鉄骨を除くと受注は悪化




「板金加工部品の部」で金賞を受賞した「HOUSE」シャーリング業者の切断機別構成(全国厚板シヤリング工業組合「第18次実態調査」より)
中・厚板市場ではレーザ切断が増加
中・厚板の鋼板(板厚3o以上)をシャーリングマシン、ガス溶断機、プラズマ切断機、レーザ切断機などにより所要の寸法・形状に切断し、ユーザーに安定供給しているサプライヤーのことを厚板シャーリング業者または鋼材切断販売業者などと呼んでいる。ユーザーとしては建築鉄骨・橋梁・鉄塔・その他の土木資材などを製作している製造業者(ファブリケーター)、建設機械・産業機械などの機械メーカー、トラックを中心とした自動車・部品メーカー、鉄道車両メーカーなどが挙げられる。造船関係については、造船メーカーが自社工場や、関係会社で断していることが多いため、一般の鋼板切断業者に発注されることは少ない。こうした流通加工業者で組織している団体が「厚板シヤリング工業組合」である。
池田則正社長(中央)を囲んで大関さん(左)と皆川工場長(右)厚中板鋼板受入数量推移(全国厚板シヤリング工業組合「鋼(千トン) 板流通調査2009年4月集計結果」より)
厚板シャーリング業とは何か
鋼板の使用に際しては所要の寸法あるいは形状に切断する必要があり、鉄鋼メーカーが生産した形状(ロール)のままでは最終用途には使われない。そのため、ユーザーが自社内で切断して使用する場合(造船業など)もあるが、多くは厚板シャーリング業者がユーザー...

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