〜特集「不況に負けない−がんばる板金サプライヤー」〜

冷熱機のパイオニア
2足歩行ロボットも順調発進




ロボット部品を加工中のパンチングマシンEM-2510NTロボット部品を加工中のパンチングマシンEM-2510NT
不況に負けない−がんばる板金サプライヤー
同社は、伊藤社長の父親が1963年頃に板金の仕事を始めた。伊藤社長は学校卒業後、大手重機メーカーの冷凍事業所に勤め、冷凍技術の基礎を学んだ。そこで培った冷凍技術を使って、もっと付加価値の高い仕事をしようとUターン、それから業務用の特殊な冷凍庫・冷蔵庫の製造に関わるようになった。
業務用冷凍・冷蔵庫といっても当時はそれほど普及しておらず大手企業が注目し始めた頃だった。そこで、大手メーカーでは対応しきれないレストランや飲食・料理屋などの冷凍・冷蔵庫に着目。冷水機、非常用の蓄冷機など量産できないものや蓄熱・冷熱など、製パン業界で使う装置などの注文も来るようになった。
時代の先端をいく品をつくり続けて45年、企業としての形態は大きく変貌を遂げようとしている。現在、主要取引先は20社で、後述の教材用ロボット関連の仕事も増えてきており、売上は冷熱機関連で50%、材料はステンレス・アルミが80%、板厚は0.6 〜 2oくらいが主となっている。
池田則正社長(中央)を囲んで大関さん(左)と皆川工場長(右)伊藤 満社長
アマダマシンとの出会いは1977年
もっと便利なマシンはないかと、1977年に名古屋市で開催されたアマダのプライベートショーに誘われ、初めて見て導入したベンディングマシンRG以来の付き合いとなる。当時、父親と同年代の10人くらいの職人がいたが、生産性が高く精度の良いマシンの導入で、板金関連の仕事も口コミで増えていくようになった。...

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