〜特集:「LC-F1NTの加工例拡大」〜

従来機からLC-3015F1NTに乗り換え
能力アップで営業の仕掛けが可能に

(株)脇山製作所



若い力が盛り立てる
脇山和人社長脇山和人社長
 同社は、茨城県の(株)坂本製作所の分工場として1971年に設立、翌1972年に(株)坂本製作所佐賀工場として脇山和幸会長が創業した。以来、大手通信機器メーカー、弱電メーカーの九州工場と継続した取引を行い、ブラケット、カバー、シャシー、特殊配管保温用カバーなどの精密板金加工を中心に機械加工、サブアッシーまでを手掛けてきた。1981年12月に社名変更を行い、(株)脇山製作所となった。2007年8月には脇山会長の長男である脇山和人氏が社長に就任した。
 脇山和人社長は13年程前に勤めていた福岡市内のコンピュータ関係の会社を退社、同社へ事業後継者として入社した。4人兄弟の長男で、次男の脇山啓二専務取締役や三男、四男も同社で長兄である脇山社長をサポート、兄弟4人が力を合わせて社業を盛り立てている。
 以下、脇山啓二専務にお話を伺う。「機械加工は、以前はフライス盤、今は立型マシニングセンターで加工できるようになりました。板金、プレス、切削加工はもちろん、設計、組み立てまで行い塗装、シルク印刷は外部にお願いして完成品で納入する仕事にも対応できます」。

LC-3015F1NT+ASF-3015F1LC-3015F1NT+ASF-3015F1
 設計室には専任のエンジニアが2名、2次元CADを使い外観から機構設計までを請け負い、設計からの製品づくりにも挑戦している。
 従業員24名のうち1/3を女性が占める。「設計やプログラム、レーザ、パンチプレス、曲げ、溶接などは男性社員が担当していますが、バリ取り、タップ、脱脂、製品検査、梱包などを女性が中心になって連携を取りながら処理していく体制をとっています」。女性の現場への進出で社内連携もスムーズ、女性ならではのきめ細かな気配りで品質も向上してきている。

営業努力の必要性を実感
 主要取引先5社で、売上の80%以上を占める。
 「今、リピートはほとんどありません。受注が減っているので在庫でまかなえてしまう状況です。8割以上が新規品でロットは1〜2個、多くても10個くらいです。忙しい時の加工品目数は月1,500点近くありましたが、ここ3カ月は落ち込できています。そのため、より一層の営業努力が必要だと考えています」と、厳しい現状を語る。...

つづきは本誌2008年12月号でご購読下さい。