〜Industrial Trend 〜

農業機械の生産・出荷実績はマイナス続く
トラクターを中心に輸出は健闘




農業機械の生産・出荷実績農業機械の生産・出荷実績
 日本農業機械工業会が発表した2007年の農機業界の生産・出荷実績によると生産額は4,877億7,100万円(前年比90.8%)、出荷額は4,809億9,100万円(前年比92.3%)となり、生産・出荷額とも前年を大幅に下回る水準となった。内訳としては、出荷額では国内向け89.8%、輸出向け100.9%となっている。輸出額は2,687億円、輸入額は426億円となった。
 輸出はトラクターを中心としたアジア・中近東向けが引き続き好調だ。国内出荷額の減少は、農家戸数の減少や、農政転換に際しての買い控え等に加え、米価下落による農家経営の悪化に伴う購買意欲の低下によるものと考えられる。アメリカのサブプライム問題を発端とする金融不安、信用収縮の国際的な連鎖によって、世界経済は大きな変動を迎えている。さらに、原油価格を含めた原材料価格高騰の影響や、農政改革見直し、食の安全の問題、環境配慮型農業に向けての対応等、農機業界は厳しい状況への対応を迫られている。...

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