〜Sheetmetal world〜

海外メディアが見た日本の板金業界(1)
チームワークを日本の家族制度になぞらえ紹介デジタル化への大いなる取り組みを賞賛




4カ国6誌の記者が取材に来日
(株)マキノの取材を終了して牧野拳一郎社長と記念写真に納まる左から2番目がFF Journal の発行人である、Michael D.Alexander氏と右側が編集長のRuss Olexa氏(株)マキノの取材を終了して牧野拳一郎社長と記念写真に納まる左から2番目がFF Journal の発行人である、Michael D.Alexander氏と右側が編集長のRuss Olexa氏
 7月から9月にかけてアメリカ、トルコ、ドイツ、イタリアの板金業界を含む機械業界関連の週刊誌、月刊誌を発行する有力メディア5誌の記者が、株式会社アマダが主催したJapan Tourに参加して日本を訪問、アマダ本社や富士宮事業所を取材するとともに国内の有力板金工場、延べ8社を取材した。今回は日本のメディアを代表して、このJapan Tourに参加した中で、海外メディアの記者が日本の板金業界の姿をどのように認識し、彼らの読者にレポートしているのか、記事の一部を抜粋して紹介する。

FF Journal
Editor in Chief Mr.Russ Olexa


「アマダのDNA」
トーカイ工業(株)取材後、太田光昭社長(中央)、太田光俊専務と並ぶ、the fabricatorの編集次長Tim Heston氏(左から2人目)とJim Gorzek氏トーカイ工業(株)取材後、太田光昭社長(中央)、太田光俊専務と並ぶ、the fabricatorの編集次長Tim Heston氏(左から2人目)とJim Gorzek氏
 神奈川県に40エーカー(161,876m2 )の本社を持つ株式会社アマダは、チーム志向で成長を遂げている。社内でも顧客との交流においても、「アマダのDNA」は深く根付いている。アマダでは社員の労働倫理を規定したモラル、マナー、モチベーションのモデルを取り入れ、しかも独創的な方法で社員に更なるチャレンジを与えている。新人教育を行ったり、富士宮事業所の「技能道場」で「先輩社員の技術・技能を実践的に習得させる」など、多様なクラスを用意している。こういった教育を受けた社員と会社のビジョン、つまり最良のレーザ、プレス、パンチング、パンチ・レーザ複合機、ソフトウエアと自動化システムを販売することとを結びつけることによって、顧客の声がいつも届くような雰囲気を創り出している。顧客が機械の可能性を引き出す手伝いをするのが、アマダでは最重要視されている。商品開発プロセスを顧客からのインプットによって開始。価値ある商品を創り出し、顧客のニーズを満たすことができるという。そして、そういったニーズを長期にわたって満たすことを目標に置いている。短期的思考はアマダでは到底うまくいかない。デジタル革新が鍵だ。「生産性を上げるためにデジタル工場を含むあらゆる方法を常に提案している」と言う。...

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