〜特集:「LC-F1NTの加工例拡大」〜

除雪機では国内屈指のメーカー
主力板金加工ラインにLC-2412F1NT導入

和同産業(株)



開発・設計、製造、販売を一貫して行う
伊藤富壽執行役員・製造部長伊藤富壽執行役員・製造部長
 1941年、機械部品を委託加工する町工場としてスタートして農業機械分野に進出。さらに農業機械で培った技術力をベースに、家庭・業務用の除雪機の開発・生産システムを構築している。除雪機は、雪国で困っていた除雪作業に目をつけ、農繁期に活躍する耕運機が冬場には納屋にしまわれているのにヒントを得て、耕運機にクローラーを取り付け除雪機として使用できるアタッチメントを開発したことをきっかけに開発・製造するようになった。これに目をつけたのが2輪の大手メーカー。北国では冬場はオートバイが売れなくなる。そこでオートバイの販売代理店に除雪機を売ってもらえば相互にメリットが出ると判断され、同社に中・小型除雪機のOEM供給の依頼が来るようになり、10馬力以上の中・大型市場では国内の40%以上のシェアを持つ業界屈指のメーカーとして成長してきた。これを支えてきたのが和同産業のシンクタンクでもある研究・開発部門と、機械加工からプレス板金など確実な生産性を誇る製造技術部門。今回は執行役員・製造部長の伊藤富壽氏にお話を聞いた。

フットワークと地場力
LC-2412F1NTとシートチェンジャーを装備したフォークパレットチェンジャーLC-2412F1NTとシートチェンジャーを装備したフォークパレットチェンジャー
 地場企業でありながら除雪機、草刈機の分野では全国展開を担うまでになった和同の企業力は、開発から製造まで一貫した生産システムと徹底した品質管理によって育てられてきた。同社が今の地位を確立できたのは、製品づくりにおける社員の柔軟な発想と、これまでに培ってきた高い技術力が大きな力となっている。それを象徴するのが100件を超えるパテントである。

事業の3つの柱
 農業機械、除雪機は季節商品。これらは季節による変動があるため生産の平準化が重要な課題となる。そこで開発されたのが環境保全の視点に立った含油廃水処理装置。「企業にはできるだけ多くの柱が必要です。企業力をベースにして、異なった分野の柱を築いていくことが当社の未来を支える礎になります。...

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