〜特集:「F1の加工例拡大」〜

初めてのレーザ加工機としてF1導入
3つの事業で社会に貢献する会社に

広島ヘイワ(株)



創業には特異な経緯がある
杉田哲也専務杉田哲也専務
 同社は1982年(昭和57年)に各種建築土木関係、日用品、印刷物など様々な貨物を対象とした運送業カープトラックとして創業された。平成12年に創業以来の得意先であった株式会社ヘイワの事業を継承して広島ヘイワ株式会社を設立、現在では工場面積2,700m2の中に建築金物製造・建築材料事業・サイン内装事業を展開。運送業というサービス業を原点に創業しているので、お客さまが求める本当のサービスとは何か、を常に追求した事業を展開している。主な事業としては、建築金物事業部はステンレス建具・化粧金物・スチール・アルミ・ステンレス加工を、平成15年開設のALC事業部はALC・建築材料を、平成16年開設のサイン内装事業部は電照式サイン・各種屋外サイン・ネオンサインを手がけている。ALC事業というと耳慣れない言葉だが、ALCとは高温高圧養生処理して作られた「軽量気泡コンクリート」と呼ばれる建築材料。シックハウス対応もクリアしていて、断熱性や軽量性にも富んでいるため、最近注目を集めている新建築材料壁である。3つの事業をうまく機能させて、堅実な事業展開をしている経緯を専務取締役杉田哲也氏に聞く。

売上は1/3ずつ
LC-F1NTシリーズは全開カバーが施されているLC-F1NTシリーズは全開カバーが施されている
 建築金物事業では広島県内のみならず、中国5県で営業を展開、物件ごとの対応であるため、リピートはほとんどなく、新規品対応で、納期対応も厳しい。サイン関係では、ここ暫くは業界も冷え込み、新規仕事の獲得は地元だけでは難しい状況。ALC関連では、現状、昨年比で横ばい状況であるが、震災以来、丈夫で軽量、耐火にも優れた新しい新素材に注目がきているのか、お客が増えた感じもある、としている。
 このように、3つの異なった事業を密結合して、連携して事業できるようになったのは、中小企業経営革新支援法に基づき、広島ヘイワ(株)(異業種提携による人材活用と新工場建設による生産の効率化)とカープトラック(株)(異業種提携による人材の活用と※3PLの実施)がそれぞれの経営革新計画を提出。それらの平成16年と19年の県知事承認を経て、経革法に従った中小企業の支援制度を活用して実現した。...

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