〜Technical View〜

シルクスクリーン印刷




スクリーン印刷の仕組みスクリーン印刷の仕組み
 板金業界でも多用されているシルクスクリーン印刷とは、絹の上にインクを乗せ、印刷する必要のない所を乳剤で隠し、印刷したい場所から消ゴムのような※スキージでこすり、印刷物の上にインクを落とす印刷方法。2色印刷なら前の色が乾いてから次の色、5色なら同じような手順を5回繰り返すことになる。原理としてはガリバン印刷が近い。現在では、絹は使用しないため、シルクスクリーン印刷は死語に近く、世界共通でスクリーン印刷といっている。
スクリーン印刷された板金製品スクリーン印刷された板金製品
 スクリーン印刷では、絹・ナイロン・テトロンなどの繊維あるいはステンレススチールの針金などで織ったスクリーンの目を利用する。まず、スクリーンを枠に張り、四方を引っ張り緊張させて固定し、その上に手工芸または、光工学的(写真的)方法で版膜(レジスト)を作って必要な画線以外の目を塞ぎ版を作る。次に、枠内に印刷インクを入れ、スキージと呼ぶヘラ状のゴム板でスクリーンの内面を加圧・移動する。するとインクは版膜のない部分のスクリーンを透過して版の下に置かれた被印刷物面に押し出されて印刷が行われ、スクリーンの目をうまく利用した孔版印刷の一種といえる。...

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