〜Industrial Trend 〜

鉄道ー公共交通機関としての見直し始まる
17年以降生産実績は上昇傾向




普及台数540万台
2007年度鉄道車両車種別生産比率(新津車両製作分を含む)2007年度鉄道車両車種別生産比率(新津車両製作分を含む)
 鉄道は、人や物を大量に輸送する手段であるため、鉄道車両およびその部品には高度の信頼性が要求される。鉄道車両は、気象条件や運転条件など各鉄道線路における固有の条件を満たす必要がある。このため、車両は多岐にわたり、その種類によって部品の仕様が異なり、多品種少量生産となっている。鉄道車両工業は、需要家から注文を受けて生産する
 受注生産型の産業である。車両については、注文を受けてから納品するまで10カ月以上要するといわれ、納期が長いことが特徴である。特に、海外からの受注の場合は納期が長い。部品については、種類に応じて納期は異なるが、車両メーカーから長期的な見通しが示され、ある程度計画的な生産が可能となる。鉄道車両の生産は、新造、改造、修理に分かれるが、大手車両メーカーによって生産される新造が大きな割合を占めている。...

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