〜特集:「LC-F1NTシリーズによる市場創造」〜

建機は絶好調、2010年に30億円を達成する
F1をうまく馴らして多品種の製品をさばく

(株)アライ



F1を全社上げてバックアップする体制に惚れた
新井敏男社長新井敏男社長
 「昨年11月にLC-3015F1NTが発表された折、アマダの本社に招待され新幹線で向かう途中、新聞のF1広告を見て、これから見る機械がこれか、と感動しました。会場では岡本社長をはじめ、全社員の方々からF1にかけるアマダの気迫を感じて、早期に導入して他社より先行しようと考え、購入を決めました。このマシンで中・厚板部材やSUS 9mmの切断に対応することを計画、導入して3カ月が過ぎましが、今はSUS 9mmに対しては無酸化切断に対応した窒素のアシストガス圧を増圧する工事が完成していないため、まだ6mmしか切れない。F1の4kWなら9mmが切れるということで導入したので是非切りたい。そこをアマダと詰めているところです」と話し始めた新井社長。同社は昭和25年に大阪で創業、46年、名古屋に移転。58年頃から機械板金製作及び建築金物を主として業績を伸ばしてきた。インテリジェント機能を備えた工場で働く社員の平均年齢は28歳、若い社員がイキイキ働く要因は環境と絶好調の業績か。

F1をMARSと組み合わせるか
LC-3015F1NTによるレーザ加工。きれいな面質とシャープなエッジ加工ができるLC-3015F1NTによるレーザ加工。きれいな面質とシャープなエッジ加工ができる
 「自動倉庫MARS10段8列を設置している場所を想定してMARSとの連動を考えました。既設のMARSとの連動に関して最初は少しのスペースで可能だと言っていたのが、だんだん大きなスペースが必要という話になってきた。工場内には大型の製品が多々あり、これ以上のスペースは取りたくない。これはできる、これはできないではなく、アマダは「お客さまの要望を全社上げてサポートする」というスタンスで開発・販売されるのでしょう。だから対応してもらえると考えて購入しました。最終的には入れ込む所を工夫して提案してきました。せっかくの棚を有効に生かしたい。私としては、最初は単体運用しても順次システムアップしたいと考えていました」。「以前、AMFASの時代、多品種少量のデータを作るのに時間がかかりすぎた。スケジュール運転するのに時間がかかって加工する時間は少ない、なんとも歯がゆい状況でした」。多品種が流れ、データ作成に時間が取られるようになった。「そこを改善してもらい、今回、全自動バッチCAMシステムDr.ABE_Blank-Laserを入れたが、これも当社で過去にAP40で作成していたデータが親子を紐付けして制作していた関係で1本のパーツデータで何本ものデータが呼び出されてしまう。これを1本のパーツデータに編集して使わないとDr. ABEがデータを取り込めない。まだ、道半ば、という感じ。1つひとつのデータをシンプルに認識してネスティングするという点で1部品ごとにデータを作らないといけない。この部品の中にこの部品を入れてネスティングする、それをDr.ABEに掛けたい。いちいちデータを作り直さなければいけない点の改善を求めている。...

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