〜Technical View〜

プラズマ切断




厚板切断品厚板切断品
 最近受注が好調な建設機械、造船重機をはじめとして、鉄骨を使った建物や橋梁など重厚長大の構造物を製造する場合には、H鋼や鋼板を必要な形状に切断して溶接やボルト、ナットを使って機械連結している。こうした現場で使用される構造用部材の切断加工では、シャーリングなどの機械による、せん断加工では切断能力が限定されるため、多くの場合ではガス切断 、プラズマ切断、レーザ切断―などの熱加工方法が用いられている。これまでの熱加工ではガス切断を使うのが一般的だったが、ここ20〜30年ほど前からはプラズマ切断やレーザ切断が実用化され、ガス切断に変わってこれらの加工技術が熱加工の主流になってきている。
 板厚6mm〜25mmまでの構造用部材切断では、要求される切断面の品質や精度に加え、加工機の導入コスト、ランニングコスト、生産性や要求される切断品質、2次加工への熱影響などを検討しながら加工方法を決めている。これらの熱加工の中で、レーザ切断加工に関しては本欄でも何度となく紹介しているので、今回はプラズマ切断に関して紹介する。
 プラズマ切断はプラズマアークの電気エネルギーを利用した切断方法である。プラズマ切断はプラズマトーチ先端部の電極の周辺からノズルへガスを流し、そのガスに電気を流すことでプラズマ気流を発生させる。...

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