〜Technical View〜

コーティング技術として普及する溶射
― 最近はレーザ溶射技術の開発が進む ―




溶射技術の応用例 (日本溶射協会HPより)溶射技術の応用例 (日本溶射協会HPより)
 ※溶射は表面加工技術の一種として、金属・セラミックス・プラチックと極めて幅広い材料を対象に高速で被覆できるコーティング技術として産業界で幅広く利用されている。従来からの応用分野である防食・防錆、耐摩耗、肉盛り再生などの他に、最近では電磁気的用途や生体分野への応用なども展開されつつある。溶射とは、燃焼ガスやプラズマ等を熱源として材料を加熱溶融し、これを、ガスまたは圧縮エアーにより母材表面に吹き付けることにより、皮膜を形成するコーティング技術。実用性に優れたコストパフォーマンスの高いコーティング技術として金属・セラミックス・プラスチックなど幅広い用途にわたり航空機、発電設備、自動車をはじめ、あらゆる産業用分野で寿命の向上、性能の向上、生産・メンテナンスコストの削減等に寄与している。

溶射技術の特徴
1.低温処理であり、殆どあらゆる材料上へ溶射可能
2.加熱溶融・軟化する材料であれば殆ど、あらゆる材料の溶射が可能
3.プロセスが簡単であり、複雑形状部材や大型部材へも適用可...

つづきは本誌2008年7月号でご購読下さい。